道の駅マンボウから海沿いを走り、パールロードで鳥羽展望台へ向かい、志摩へ戻って宿泊というコースを楽しみました。原付二種のツーリングなので下道のみ。海を堪能し、絶景を見ながら豪快なコースを走れる、なんとも贅沢なルートです。
三重県ツーリング~海を堪能する絶景豪快道コース by GoogleMap
このブログは2021年10月5日~6日にかけて、モンキー125とZ125PRO(原付二種)の2台で伊勢志摩へ旅したルートの一部を紹介しています。
京都山城から奥大和・奥伊勢までのルートは、下のブログでご覧いただけます。
道の駅マンボウにて休憩
※Googleマップの[A]
国道42号線を南下し、道の駅マンボウへ到着しました。
かわいいマンボウのイラストの下には「名物マンボウ串焼き」の看板が。なかなか皮肉の効いたアプローチではありませんか。
そして、道沿いの看板を見ると、ここにもマンボウのイラストが描かれています。マンボウと仲良くしている地域なのかどうか悩ましいですが、丹後半島の碇高原と同じで、牛を見ながらステーキを食べると同じかと思いました。
さて、串焼きの看板を掲げていた店舗へ近づくと、平日はお休みなんですね。残念。貼り紙を見ると
- マンボウ
- たこ
- うつぼ
- 鮫
- ガスエビ
バリエーション豊富な唐揚げと串焼きが揃っているようです。ぜひ開店しているときに訪問された方は、食していただきたいと思います。当然ですが、食べ比べが必要でしょう。
道の駅の中は、比較的広いスペースになっていました。芝生が敷かれているところもあり、芝の中に休憩できる建物がありました。
ここで昼食をとっている方もいらっしゃいました。のんびりと過ごせる道の駅です。「マンボウ」のパワーが届いて覆っている影響かもしれません。
入り口方向を見ると、石を使ったオブジェが鎮座しております。
残念ながら、私、こういうのセンスがなく、鈍感なものでして、オブジェから発せられるイメージやエネルギーを感じて解釈することができませんでした。わかる人が見たら「これ、スゲー!」ってなるのだと思います。
続きまして、道の駅の利用状況をザックリと見ておきますと、平日ということを差し引いても、バイクも車も多いです。
満車というわけではありませんが、ほどよく駐車スペースは埋まっておりました。地元の方の買い物場所や休憩場所になっている可能性もありますね。バイクは概ねツーリングっぽい人が多め。
道の駅では、「あじのお寿司」を昼食代わりにいただきまして、現在地とこれから走るルートの方向を確認。
そして、ここから長丁場になるのでトイレも忘れずに。
モンキー125とZ125PROを駐輪スペースから出し、道の駅から出発。交差点を右折して国道260号線へ入って行きます。
青空いっぱい。快晴です。海を眺めるのが楽しみです。
海を堪能!下道国道260号線
交差点を右折して国道260号線に入り、太平洋へ向かって走ります。
右手に「湖畔のレストラン KAPPA CLUB」の看板が見えました。なかなか独創的なデザイン。少し物悲しそうなカッパの表情が印象的です。
カッパを横目に進むと「孫太郎トンネル」が見えてきます。
トンネルの長さは600mくらい。少し古いタイプのトンネルなので、中はそんなに明るくありません。最近のトンネルと比較すると暗い雰囲気です。
流れる景色を見るだけで楽しい下道国道260号線
トンネルを抜けると、近くにゴルフ場でもあるんじゃないかという雰囲気の道が出てきます。
上りになっているなと思っていると、ゲートが見えました。今回はオープンなので問題なし。冬期通行止めか、台風シーズンは通行止めになるのかもしれません。
国道260号線は、最初は山間部を走ります。この写真からも標高が上がっていることがわかります。
山間部は比較的直線的なルートが多いため、125ccでもアクセルパーシャルのまま快走できます。右手が楽なのがうれしい。
直線を快走していくと「大紀町」に入ります。
この辺りから、右手に海が見えてきます。テンションがアップしてきます。
海を眺めながら快走!と思っていると、工事中で片側交互通行になってました。激しい崩れ方です。
青になったので進むと、前にトンネルです。「名古第二トンネル」です。ここを通過していきます。
トンネルを抜けますと、海の雰囲気が強くなってきました。展望が楽しめそうです。
大き目のコーナーを抜けると、右手に広がる太平洋!内陸暮らしにとっては、これだけで絶景。
で、海を眺めながらコーナーを曲がっていると、対向車線に自転車の人が休憩中でした。「そこ、トラック来たら危ないですよ。」
海が見えたので喜んでいたら、また山間部へ戻って行きました。
ここからしばらく海は眺められません。安定した交通を考えると、海沿いよりも山の方が安全なのでしょう。
でも、道がキレイなので、それはそれで楽しいので全然OK!モンキー125もZ125PROも快調に回っています。
久しぶりに案内が出てきました。「南伊勢」方面へ進みます。右ですね。
県道68号線と別れてから少し走ると、山間部ではありますが、遠くに湾の一部が見えてきます。「古和浦湾」です。
また海が近づいたよ。
内陸部の人間は、海が近づいてくるとそれだけで「旅してる」気分が強くなってきます。
このように、モンキー125でも十分ロングツーリング可能です。Z125PROも全然問題ありません。
良いロケーションだと、適当に撮影しても絵になります。
写真は構図ではなく、どこで撮影するかが大切なんでしょうね。アップルのiPhoneの広告なんてそうですもんね。
海沿いにお住いの方には、特別な感動はないかと思いますが、京都南部の者にとっては「船だよ船!」って感じです。
で、左の山側には「動物注意」の標識。この地域は「鹿」なんですね。自宅の方は「猪」か「狸」が多いです。
動物に注意しながら、進んで行きますと「古和浦トンネル」が出てきます。
トンネルを通過して200mくらい進むと「有地川」を渡って古和浦湾の東側へ出てきます。すると今度は200mほどの「栃木トンネル」が出てきます。
このトンネルを抜けると、すぐ横に湾が出てきます。海です!海!潮の香りがツーリング気分を、ぐぐっと持ち上げてくれます。
海を楽しみながら古和浦湾を通過すると、国道260号線はしばらく山間部に入って行きます。
目指すは「エビフライ」が目印のファイブ
※Googleマップの[B]へ
古和浦湾から離れて山間部へ入って行く「栃木竈」から5kmほど国道260号線を走ると「神前湾」が見える村山地区に入ります。
ここで目を引くのが、湾側にあるこの装置。
結構長い距離に渡って設置されています。船から砂を上げる装置でしょうか?近くに石灰を扱っておられる会社があるので石灰でしょうか?
写真で見ると「ホー」って感じですが、実際に横を走ると「ながぁ~」って感じます。かなり印象的です。
装置が見えなくなると、神前湾を眺めながら走れるロケーションに変わります。
海を見ていて頭上が気になったので見上げると、さすが漁港が近いだけあります。鳥が旋回しました。数多い。「ザ・バード」見たいになると怖い。
神前湾から国道260号線が離れていくと、再び山間部へ入って行きます。
ここからしばらくは、山間部と海沿いを交互に走ることになります。残念なのは国道260号線のほとんどの区間が山間部を通っていること。たまに展望が開けて太平洋側を望められるのですが、比率にすると「山7:海3」という感じなので、あまり期待しすぎてはいけません。
次の写真は、贄湾の手前から撮影しています。場所は「南島大橋」が近くにある「三重県度会郡南伊勢町」地域から。手前にはヘリコプターの降りられるようになっているようです。近隣に救急病院がないことを物語っています。
湾を眺めていると、すぐに山へ入ります。
で、しばらく走ると「湾」または「浦」が出てきます。
こんな風に、浦の真横を走る区間もあります。
途中に休憩する目的の「ファイブ」が近づくと、海沿いを走ることが増えてきます。
海ののんびりとした雰囲気と市街の雰囲気が混ざった区間を走っていると、左手に「エビフライ」の看板が目に飛び込んできました。
珈琲塔FIVEはこんなところ
これは、どう見ても間違えようがありません。はい、FIVEへ到着です。
場所はGoogleマップの[B]のところです。この標識も目印になります。
お店の外観を見ると、「塔」となっている理由がわかります。
駐車スペースも広いので、モンキー125とZ125PROなら二台停めても余裕。大型バイクでも問題なしでしょう。
気になる店内はというと、ゆったりとした正統派喫茶店の佇まいがグッド。
国道260号線を使ったツーリングなら、休憩に立ち寄って頂きたいお店です。
三重県道16号線(南勢磯部線)で浦と湾の景色を楽しむ
※Googleマップの[C]へ
居心地が良かったので、少し長めに休憩をして出発。
右手に五ヶ所湾の入り組んだリアス式海岸を見ながら進みます。
国道260号線を直進していると「神津佐」の交差点が出てきます。ここで県道16号線(南勢磯部線)と国道260号線が別れます。
これからパールロードを走って志摩の宿へ入りたいので直進して県道16号へ。
県道へ入っても、国道と差ほど変わりません。観光地(志摩スペイン村など)が向かうメインロードになっているため、不安なく走りやすくなっています。そして平日なので交通量が少ないのもありがたい。
県道16号線も、ここまでと同じように内陸部を走ることが多い区間。伊雑ノ浦へ近づくまでは、展望はガマン。
軽快に内陸部を走っていると標識が出てきました。
でも、標識よりも前方の上りコーナーが気になります。
開け気味で登っていくと、交差点が出てきます。「夏草」です。
あと5kmほど県道16号線を走れば「伊雑ノ浦」が出てきます。
県道16号線で「志摩スペイン村」または「的矢」方面を目指してください。一部、ややこしい交差点がありますが、この2つの地名を目指してもらうと「伊雑ノ浦」へ出てきます。
間違えずに走れていると、前方に「スペイン村」が見えてきます。
右手に伊雑ノ浦の景色が堪能できます。快晴だったので海も穏やか。
県道を道なりに進むと山の方へ入って行きます。
前方の右上りを進んで行くと、
Googleマップの[C]、パールロードの入り口へ到着します。
的矢湾とスペイン村を越えてガソリン補給
交差点を左右に走っているのが「パールロード」です。ここからパールロードで、鳥羽展望台へ向かう予定なのですが、先にガソリンを補給しておこうということになったので、右折して的矢湾を越え、スペイン村を通過し一度ガソリンスタンドへ向かいました。
的矢湾大橋を南へ向かって進んでいます。
志摩スペイン村の看板が出てきました。ここを左に入るとスペイン村です。
通過してスペイン村を越えて行くと、左手にファミリーマート志摩パールロード店が出てきますので、そこの交差点を右折します。少し進むとエネオスが出てきます(Googleマップの[D])。
エネオスで給油したときの距離は225.8km。まだガソリンに余裕はあったのですが、念のため入れておきました。これで帰路は無給油でOK。満タンで280kmくらいは走れるので、原付二種は経済的です。
パールロードで豪快ツーリング
給油が終わったので、パールロードで鳥羽展望台へ向かえます。
まずは、今来た道を戻って、パールロードへ入って行きます。上りなので原付二種にはちょっと厳しい。アクセル開け気味必須。
パールロードへ入ると、すぐにスペイン村の入り口が出てきます。
直進していくと、こんな看板が出てきます。
鳥羽まで27kmらしいです。信号はありませんので、開け気味で景色とコーナーを楽しみながら豪快に走っていきたいと思います。
快走していたら、途中で工事がありました。崩れてる。
片側通行の信号が青になったので再スタート。こんな感じの道が続きます。
鳥羽展望台の標識が出てきました。
展望台の入り口手前カーブで海が見えます。対向車には注意しながらアクセルを緩めてゆっくり眺めましょう。
カーブを抜けてしばらく走ると鳥羽展望台の入り口です。
展望台の駐車場へ入って行きます。駐車場までが意外にタイトなコーナーの連続なのでご注意ください。
鳥羽展望台で絶景を堪能
※Googleマップの[E]
海が見える方にあるバイク用スペースへ停めました。
展望台から太平洋を眺めます。
展望台から見下ろした岬部分です。
展望台のレストランです。20年くらい前は入れないくらいの人出でしたが、今は開店休業の雰囲気です。
記念に真横からバイクを撮影してみました。こんな風にサイドバッグを取り付けて走っています。
鳥羽展望台って20年くらい前は、もっと人気スポットだった記憶があるのですが、人がかなり減っている感じです。
こんな感じで、がら~んとしてました。
ちなみに、バスが走っているようです。土日祝だけみたいですが。
展望台からの絶景を楽しんだので、そろそろ宿へ向かって志摩の方へ戻っていきます。
本日のお宿「志摩サンペルラ」へ到着
※Googleマップの[F]へ
鳥羽展望台を出発し、パールロードで来た道を戻ります。スペイン村方面へ向かいます。
で、帰りも同じ道を走っているので、工事中で止まります。
青になったので再スタート。
パールロードからスペイン村の手前で出てくる県道47号線へ入って「ホテルサンペルラ志摩」へ。
家を出てからここまで、トータルで252.1km。無事、一日目を走り終えました。
ということで、モンキー125とZ125PROでも、余裕で200km超え下道ツーリングは可能です。原付二種の人、ロングツーリングへ出掛けましょう。
的矢湾と渡鹿野島
宿の部屋から的矢湾が見えました。
快晴の一日だったので、湾も穏やかです。
そして、的矢湾が見えるということは、渡鹿野島も見えます。
今では昔とは様変わりしているという話を聞きます。
さいごに
原付二種なので、下道ばかりです。パールロードは、昔は自動車道でしたので、原付二種としては珍しく自動車専用道路を走る感覚を味わえます。
下道だけで252kmを走ると、8~9時間くらい走っていることになります。結構長い時間、バイクに跨っているわけですが、意外にモンキー125もZ125PROもお尻は痛くなりませんでしたし、身体も元気でした。
程よい速度と景色を楽しみながら走れているからでしょう。目を三角にしてコーナーを攻めることもないですし、高速道路をかっ飛ばすような走りをすることもないですから、リラックスしてツーリングを楽しめているのだと思います。
ぜひ、原付二種でロングツーリングに出掛けてみてください。中型や大型では見落としてしまうような、旅の楽しみ方や感動が見つかると思います。