モンキー125でツーリングへ行こうとすると悩ましいのが積載。私も購入して初めて泊りツーリングへ行こうとしたとき、どうやって荷物を積もうか悩みました。
そのとき、自宅にあるタンクバッグやサイドバッグを使って試し、ツーリング仕様にすることができました。
今回は、遠出する日帰りツーリングや宿泊するロングツーリングで使える積載方法を紹介します。あなたの旅の相棒である「モンキー125」との思い出作りに役立ちましたら幸いです。
今回の積載アップ&ツーリング仕様ですが、あくまでも個人の判断による方法です。参考にされる場合は、各自の責任において実践してください。仮に白バイやパトカーに止められて違反切符を切られたとしても、私は一切の責任を負いません。ご了承ください。
モンキー125の積載能力はゼロに等しい
モンキー125は購入したままの状態ですと、積載能力はほとんどありません。
キャリアも標準装備ではありませんし(メーカー純正がない)、1名乗車なのでタンデム用のシートスペースを使うこともできません。
モンキー125は「レジャーバイク」なので、自分一人が乗って近くを走るバイクというコンセプトなんだと思います。そもそも、このバイクでツーリングへ行こうなんて考えちゃダメなんだろうとも思いますが、そこはモンキーで「何とかして荷物を積んで行きたい」わけです。
ただし、これまでの経験から考えると「ヤマハSDR200」に乗っていたときも似たような積載性(200ccだけどシングルシート)でツーリングに行っていたので何とかなりそうに思い、家にあるバッグを組み合わせてテストしてみました。
モンキー125の積載を簡単に増やしたい場合
私は敢えて取り付けないようにしていますが、簡単にできるのは次のことです。
- リヤキャリアの装着
- フロントキャリアの装着
- パニアケースの装着
- 左側へのサイドバッグ装着
どれもお金を出せば、ボルトオンで装着できるアフターパーツがあるので楽勝です。
ただ、個人的な好みの話ですが、リアキャリアにパニアケースはモンキー125では見た目が…ちょっと。便利なのは百も承知なんです。通勤仕様なら私は迷うことなく装着します。ただツーリング仕様となると…。
さらに、左側のサイドバッグですが、丁度いい大きさのは高い!いくら革製品とは言っても高い。自分で作ろうかと思ったときもあります(端革を集めて縫えば作れますから)。
ということで、フロントキャリアはキャンプなら付けたいなと思っていますが、それ以外はできるだけ装着せず、モンキー125オリジナルシルエットのままで走りたいのです。
そんなこだわりから、キャリアやパニアを使わないモンキー125の積載を次から紹介します。泊りツーリング仕様は、見た目「アドベンチャー風」になります。
モンキーもタンクバッグで簡単に積載アップ!
簡単に積載アップできるアイテムというと「タンクバッグ」です。
ありがたいことに、モンキー125のガソリンタンクは「鉄」なので、マグネットが使えます。これはうれしい!
で、タンクバッグを使う時ですが、地図を持っていくかどうかで種類を変えています。スマホやナビは使わず「ツーリングマップル」なので。
我が家にはタンクバックが何種類かありましたので、とっかえひっかえして試してみました。我が家にあるタンクバックは以下の通り。
(1)JTCの長方形タイプのタンクバック(25年以上使用)
※かなり汚れているので写真掲載はやめました。
(2)JTCの小さくて薄いタイプのタンクバック(25年以上使用)
(3)TANAXのオフロード用のタンクバック
(4)TANAXの長方形タイプのタンクバック
残念ながら同じ型番のものは生産中止になっていました。
(5)YAMAHAのめちゃくちゃ小さいタンクバック
「ちょっとそこまで」というときに便利です。今も販売されているのかわかりません。
(6)ラフアンドロードの小さいタンクバック
地図なし日帰りツーリングの場合
地図なしの日帰りツーリングなら、できるだけ軽装にしたい。
使いやすいのは「ラフアンドロード」の小さいタンクバッグ、「RR9228ホルスタブルタンクポーチラージ」です。
モンキー125のタンク上部に沿って載せられます。両側へのはみ出しもありません。シルエットもスッキリ!
マグネット3か所で、ガソリンタンクにくっつきます。マグネットの力も強い。
落下が心配な方は付属のベルトを使いましょう。
容量は小さいです。長財布はギリギリ入りますが、二つ折り財布がおすすめです。スマホはタンクバッグの上のクリア部分に入ります。私はスマホを使いませんので、クリア部分に時計を入れてます。
ツーリングに必須の持ち物だけがギュッと入る。そんな感じです。
不便なところは、タンクバッグ底部のマグネットです。長財布など、ちょっとしっかりとした(腰のある)アイテムが入ると、底部がまっすぐになろうとします。するとガソリンタンクの給油口周辺の凸が邪魔して、前か後ろどちらかのマグネットが若干浮き気味になります。マグネットが意外に強いので落下したことはありませんが、気を付けておきたいポイントではあります。
取り付けるときのポイントですが、タンクバッグの後ろ側をシートの前で押さえるようにし、タンクバッグの前のマグネット2つを少しだけ「浮かせて」装着すると安定します。
同じような形状のものが「RSタイチ」からも発売されていますので、バイク用品店で見比べてから選びましょう。
地図あり日帰りツーリングの場合
地図を持って日帰りツーリングするときは、迷ったかなと感じたとき停車してサッと地図を取り出したい。
家にあるタンクバッグから選んで使っているのは、TANAXの長方形タイプのタンクバッグ。
何の飾りもありません。シンプル・イズ・ベスト。ツーリングマップルRも余裕で入ります。日帰りツーリングで必要なものが全部入ります。小さく畳めば雨具も入ります。めちゃくちゃ便利。
マグネット4ヶ所でくっつきますので安定感も高い。モンキー125で走る分には落下しないでしょう。これが落下するようなシーンに遭遇したくないです。
不便なところは、モンキー125のタンク幅よりも、タンクバッグの幅が広いことで発生するデメリット。
モンキー125のタンクはかなりスマートで細長いため、タンクバックの底面がタンクからはみ出てしまいます。また、横のマグネットがタンクの中央部分よりも下にくるので、ニーグリップすると膝に若干接触します。そして思い切りハンドルを左右に切ると、タンクバックの前部が若干干渉します。
ただモンキー125のツーリングだと「スポーツ走行」はしませんので、トコトコと走る分にはどれも問題になりません。
ということで結果オーライな選択ですが、積載性能がもっとも簡単にアップします。
モンキー125を泊りツーリング仕様にする
一泊以上のツーリングに出掛ける場合、タンクバッグだけでは積載が足りません。着替えが入りません。また、お土産を買っても運べません。そこで考えたのがリュックです。
ただ、ロングツーリングになるとリュックはつらい。最後の選択にしたい。で、試してみて使えたのがコレ。
TANAXのミニシェルケース
ミニシェルでツーリング仕様に
もともとはZ125PROへ装着するために購入した「TANAXのミニシェル」をモンキーに取り付けてみました。取付はZ125PROと比べると少し面倒ですが、出来ないことはありません。取付方法は以下を参考にしてください。
(1)モンキー125の左側から車載工具の六角レンチを取り出します
(2)モンキー125のシートを外します
シートの取り外し方は、付属のマニュアルを参照ください。
(3)ミニシェルに付属しているシート下へ通すバンドを準備します
バンドを置く位置に注意しましょう。シートを引っ掛ける「コの字」部品の前にバンドを置きます。バンドの向きにも決まりがありますので、こちらはミニシェルケース付属の説明書を読んでおきましょう。シートを取り付けてから逆だったら、かなり悲しくなります。
(4)シートを元に戻してバンドが外れないようにします
シートの凸凹段差部分を見てください。後ろから2つ目のところへバンドがくるようにしましょう。
(5)左右にミニシェルを装着
まずは、ざっくりと装着します。微調整は後からでOK。
(6)マジックテープ部分を留め、上からバンドを引っ張り、好きな位置に固定
(7)ミニシェルの前と後ろを付属のバンドで留めます
左側の前はヘルメットホルダーのところが通しやすい。
右側の前はシートの横から通す。シートを取り付ける前に通しておくとラク。
リアはテールランプの下を通して引っ張り、テンションを掛けます。余ったバンドはウィンカーのところをクルクルと通して、シートとシェルケースの間に挟んでます。
これで落ちたことはありません。
(8)完成!
私のモンキー125はノーマルなので、右側上にマフラーがあります。ここにミニシェルの底が若干触れることもあるのですが、純正マフラーは熱対策も万全なので今のところ焦げたり溶けたりしていません。気になる方は耐熱シートを間に挟んでおきましょう。
取り付ける時のポイント3つ
ミニシェルケースを取り付けるとき、3つのポイントに注意しましょう。
(1)ミニシェルケースの高さは、右側マフラー位置を基準にする
(2)リアウインカーが隠れないギリギリの位置にミニシェルケースをセッティングする
できるだけシェルケースを後ろにセッティングしたいためです。でも、ウィンカーが隠れるとよろしくありませんので、ギリギリの位置を狙います。
(3)ブラブラしないように、前と後ろの付属ベルトを正しく付けて引っ張る
これ、大事です。きちんと引っ張っておくと走っていてもブラブラしないので快適なんです。特に左右のカーブが続くところは落ち着いて走れます。
アドベンチャー風モンキー125
タンクバッグ+20Lの積載能力を手に入れることができました。これで着替えも余裕で入ります。そして、見た目がちょっと「アドベンチャー風」になりました。このスタイルが好きかどうかは人それぞれですが。
バイクに跨いだ感じですが、ミニシェルケースが付いていても、太ももや腰回りに窮屈さはありません。普通にシッティングできます。
さらに積載量をアップするならコレ!
二泊三日以上のツーリングでは、この積載能力でも足りないかもしれません。その場合は、ミニシェルケースの上にツーリングバッグを載せましょう。
というのも、ミニシェルケースを装着したことでシート後方と左右の積載面積がアップ。すなわちツーリングバッグを載せる面が広がったので、リアシート用に設計されているバッグだと概ね使うことができるようになりました。
私はドッペルギャンガーのターポリンバッグを載せ、ツーリングバンドやネットで飛んでいかないように固定しています。
ミニシェルケースの上部にはDリングが4箇所あるので、ここにバンドやネットで引っ掛けられます。これだけでは不安な方は、ナンバープレート部分を活用すればテンション強めで固定できます。
タンクバッグ+ミニシェルケース+ターポリンバッグを合計すると、40L以上の積載容量を作り出したことになります。これならキャンプツーリングにも使えると思います。
プラス「リュック」でモンキー125はキャリアなしでも何とかなる
もう少し積載容量が欲しい。そういう場合は、最後の手段「リュック」です。10L分くらいは増やせますので、合計50Lの積載容量を確保できます。
リュックを選ぶときですが、できるだけリュック下部へ荷物が集まらない形状のものがおすすめです。
リュック下部へ荷物が集まると膨らみが大きくなり、リアに載せている荷物にリュックの膨らみが干渉してバイクの上で動きづらくなります。これ、意外に窮屈。
そこでおすすめなのが、リュック下部が細くなるシルエットの「ボブルビー」。
腰周辺が凹んでいるデザインなので、背中側の荷物と干渉しにくいので快適です。
積載のポイント
長年の経験から得たことですが、バイクの積載はどうやっても少ないわけです。いくらパニアを3つ付けても車には敵いません。
ですから、積載を上手にするポイントは以下の3つになります。
- 荷物を減らし小さく軽くするか
- 絶対濡らしたくないものと、そうでないものを明確にする
- すぐ取り出したいものと、宿泊地まで出さないものを明確にする
多くの場合、濡らしたくないものは宿泊地まで出さないものです。ですからドッペルギャンガーのターボリンバッグのような性質を持つバッグの下の方へ入れます。
乗車したままサッと出したいものはタンクバッグ。停車して降りてから出してもOKなものはサイドバッグ。
上手に分別して荷造りすると、ツーリング中に「イライラ」「ヒヤヒヤ」することもなく、「どこに入れたか」わからなくなりパニックになることもありません。快適にロングツーリングを楽しめます。
※あくまでも個人の感想と取付結果ですので、参考にされる場合はご自身の責任で行ってください。
さいごに
ミニシェルケースの上にバッグを積むときですが、より強く固定したい方は、ナンバープレートにフックを引っ掛けられるパーツを取り付けておくと落下しにくくなります。
おすすめなのがTANAX「プレートフック3」です。
これだけの積載容量があれば3泊以上可能です。ミニシェルケースだけでも一泊ツーリングに行けますので、これからモンキー125で走る方の参考になればうれしいです。