2021年4月14日~15日、一泊二日で知多半島へツーリングに行きました。125ccなので全て下道を使ったルートです。往路の目標は常滑市にある「見守り猫“とこにゃん”」を訪問すること。
京都府南部の山城地域から滋賀~三重~愛知を通る、往路約202kmのコースです。
知多半島ツーリング「とこにゃん」訪問コース~往路~ by GoogleMap
このブログは2021年4月14日に走った記録です。走行距離は約200km。125ccバイクでの一泊二日ロングツーリングの片道にぴったりです。
※Googleマップの「目的地」を本文では[A]というように記載しています。マップと合わせて読んでいただくとルートが詳細にわかります。
二日目のツーリングは『“めんたいパークとこなめ”原二バイクで訪問~一泊ツーリング忍耐復路編』でご覧いただけます。
曇り空の木津川市からスタート
前週の天気予報でも、前々日の天気予報でも、前日の天気予報でも「雨のち曇り」だった4月14日。当初は午前8時に家を出発しようと準備していましたが、あいにく小雨が降っていました。そのため、荷物のパッキングを雨対応に替えたり、ルートを少し短く計画したりして天気の変化を待ちました。
すると9時30分くらいに小雨が止み、少しだけ西の空が明るくなってきましたので出発[A]。交差点で空を見ると、まだ「どんより」と曇っています。雲の暗さから言うと雨雲がまだ居座っています。
路面は少し濡れていますが、雨は降っていませんのでカッパのパンツだけ穿いて走りだしました。
普段から走っている府道44号線を使ってJR加茂駅を経由し、木津川を渡り国道163号線を目指します。
恭仁大橋を渡って次の大きな交差点を右折し、国道163号線へ入りました。
この辺りは、まだ重い雲が空を覆っています。路面は車通りがあるので、少しずつ乾いてきています。163号線を少し進み、和束町へ向かう府道5号線に入ります。和束町に入ると、時折晴れ間が見えてきました。
前日の雨で、川の水が増えています。
府道5号線を北上していくと道幅が狭くなり、交通量が少なくなる区間に入ります。この辺り、雨は降っていませんが路面はウェットです。
こんな路面状況のまま府道5号線を進むと、国道307号線に合流します。合流したら右折し信楽方面へ向かいます。木津川市から山を3つくらい越えているので、天候も変わってきています。信楽地区は晴れ間が多くなっています!
307号線を進むと「長野」の交差点が出てきます。ここを左折して水口方面へ向かいます。
信楽~勅旨~雲井~紫香楽の区間を快走します。信楽を抜ける王道です。
新名神のICがある「隼人川」の交差点を直進します。
隼人川の辺りも少しずつ晴れ間が出てきています。この天気の変化なら、おそらく晴れに変わっていくはず。そんな思いで307号線を進みます。
Z125PROのサイドバッグはTANAXのミニシェルケース。リアシートに積んでいるのは「COURSE」の防水シートバッグ(約20年使用中)。雨対策は万全です。
そろそろ水口が近づいてきました。朝食を家で食べてきたのと、出発が予定よりも1時間は遅くなったので、このまま永源寺を目指すつもりだったのですが・・・水口大橋南詰の交差点で止まった時
「やっぱり、コメダ珈琲水口店へ行くか」ということになり、いったん休憩。
朝食を食べてきたのですが、コメダ珈琲と言えば「モーニング」です。アメリカンとAセットを注文しようと思ったのですが、モーニングの時間は終了。そこでアメリカンとトーストを単品で注文。
モーニングセットではないので、珈琲に「豆菓子」が付いてきます。豆菓子はお持ち帰りして、宿で頂きます。
コメダ珈琲で30分くらい休憩し、ここから次の目的地「永源寺の道の駅」を目指します。天気もかなり晴れ間が増えてきましたので、ここからはドライ路面で快走できそう。
国道307号線~県道508号線~国道421号線で永源寺の道の駅へ
コメダ珈琲水口を出発し、国道307号線を日野方面へ進みます。日野町と言えば、関西ライダーならご存じの「日野水口グリーンパイパス」を快走します。道の雰囲気からすると125ccはNGっぽく感じますが普通に走れます。くれぐれもスピードにはご注意ください。
この辺りの空も晴れ間が増えてきました。この感じですと、雨の心配はほとんどありません。
グリーンパイパスを快走すると「大谷」という交差点が出てきます。この交差点はかなりわかりづらい交差点です。標識には「右折 鳥居平」とだけ書かれています。ここを右折します。すると、長い直線が出てきます。
県道508号線に入れると、かなり長い快走区間になります。道なりに進むと、国道421号線を示す標識が出てきます。
永源寺を目指していますので直進し、国道421号線へ向かいます。その後も道なりに進むと国道421号線まで7kmの標識が目に入ってきます。
標識にしたがって進むと、見晴らしのいい場所に出てきます。目の前に大きな山が見えます。
バイク乗りがうれしくなる風景です。このまま進むと国道421号線へ合流します。標識にしたがって「永源寺」方面へ右折します。
永源寺へ向かう、この辺りの道は昔からあまり変わっていません。民家の間を長いストレートが走っています。
お食事処もあります。利用者は、どうなんでしょう。この先に道の駅も出来たので、人の流れは変わっていると思います。
永源寺の先にトンネルが出来たことで、この辺りはかなり整備されたようです。
愛知川です。一瞬「湖」のように見えますが、永源寺ダムで水が溜まっているためです。
少し進むと、1.5車線の道になります。大型トラックと観光バスの離合は難しいですが、原二なら対向から大型車がやってきても余裕で離合できます。
山深い場所では、路肩に雨の水が溜まっていました。11時くらいまで降っていた感じです。でも、空は快晴です。
少し上り坂になります。モンキー125はパワーが小さいので、若干アクセルを明け気味で進みます。トトトトトという小気味よい音でエンジンが回っているのがわかります。
さらに開け気味で走ると「道の駅 奥永源寺渓流の里」に到着します。まだ、石榑(いしぐれ)トンネルが無かったとき。国道421号線が酷道であったときには、こんな休憩場所はありませんでした。この距離にあるのは、本当にうれしいです。
駐車場へ入って休憩します。雨の後を走ったわりには汚れてないです。
トイレ休憩を兼ねて、施設の中をうろうろ探索。
バス停に入漁券販売など、地域の観光拠点にもなっているようです。そして、次の写真は永源寺の立地条件だからこそ必要な印だと思いました。
ヘリコプターの離着陸場です。救急車では間に合わない場合、ヘリで搬送もできないといけないのでしょう。石榑トンネルの完成で、救急車がかなり早く到着できるようになったのでしょうけれど、やはり山の中なのでヘリも必要なのでしょう。
見渡す限り「山」ですからね。
そろそろ出発しようと時計を見ると、12時40分過ぎになっていました。まだ、ここから桑名市~弥富市を経由して愛知県へ入らないといけません。
国道421号線へ戻って、石榑トンネル方面へ向かいます。
快走できます。ぐんぐんと進めます。
石榑トンネルが出てきました。このトンネルが無かった頃は、「酷道」と呼ばれていた石榑峠を越えないといけませんでした。
石榑峠は信じられないような国道でした。1.5線以下の道幅で路面は石畳のような状態。さらに急な坂にカードレールが設置されていない箇所もありました。そこを車やバイクが離合してました。
時にはハイキングの人も歩いてました。峠へ入る入り口には、コンクリートで作られたサイコロのような「コンクリートブロック」が置かれていて、サイコロの間を通過できる乗り物しか通行禁止という、なんとも原始的でありながら合理的な制限がかかっていました。
峠の頃は通過するのにも結構な時間を要していましたが、石榑トンネルの完成でスイスイと快適に走れます。旧国道421号線も酷道ならではの楽しさもありましたが、ロングツーリングの時はトンネルで通過できるのは安心できてうれしいです。
そんな石榑トンネルを抜けました。
国道23号線で名古屋市竜宮町を経由してファミリーマート名南白水店へ
石榑トンネルを抜けた後は、一気に国道23号線へ出て、愛知県名古屋市の竜宮町へ向かいます。
国道421号線を進んで宇賀川を越え、さらに1.5kmくらい直進したところにある「だいあん茶産地」という看板が出た次の交差点を右折します。Googleマップで見ると、国道421線から直角に右折して国道306号線へ向ってルート表示している部分です。右折できると、こんな風景になります。
道なりに直進すると国道306号線へ合流します。T字路になっているので右折して国道306号線へ入りましょう。306号線を南下して行くと県道3号線の標識が出てきます。「東員方面 県道3号線」を選んで左折します。
県道3号線は田園風景を楽しめるルートです。ただ、生活道でもありますので、空いていてもスピードは抑え気味で走りましょう。
しばらく県道3号線が続きます。淡々と東へ向かって走ります。すると員弁川に沿って走る「員弁バイパス」が出てきますので右折して合流します。この辺り、自動車道(国道475号線)の工事をしていました。
比較的交通量が多いので慎重に走りたい部分です。員弁バイパスを少し進むと再び県道3号線になります。
県道3号線を使って員弁川に沿って走ります。
左手に見えているのが員弁川です。このまま淡々と県道3号線を進みます。
桑名橋南という交差点が出てきますので、直進して県道143号線へ入ります。
道なりに進むと、何もない田園風景になります。道を間違えているような気になりますが進みます。
すると国道1号線へ合流する交差点に出てきます。
この交差点を左折します。ここからは交通量が多いので、ツーリングでは「最も楽しくない区間」になります。
ここまで交通量の少ないルートばかりを選んでいたので、ストレスが大きいです。慎重に進みましょう。
国道1号線を北上すると東西に走っている国道258号線との交差点「安永」が出てきます。このルートを使って国道23号線へ向かいます。「安永」の交差点を右折して258号線へ入ります。258号線を進むと、今度は国道23号線で名古屋へ向かうルートを選びます。
258号線から23号線へ入るときですが、常に左レーンを走行しましょう。23号線へ行けるのは左レーンからのみです。中央レーンが空いていて走ると、23号線へ合流できないまま海側の工場地域へ誘導されます。
23号線へ入って進むと、この地域に多い「橋」が次々に出てきます。
途中、以前のツーリングで立ち寄った喫茶店の前を通りました。
焼き魚定食を食べた記憶があります。
しばらく国道23号線を走るのですが、とにかくトラックが多いので125ccには苦行区間です。
ちょっとでも空いていると、車がガンガン右横スレスレを飛ばしていきます。トラックが横をかすめるときは、風圧で若干ふらつきました。う~ん、23号線は楽しくない。
渋滞もしてますし、横からも車やバイクが出てきます。注意して走行しましょう。事故しても損ですからね。
23号線を進むと「竜宮インター」へ誘導する標識が出てきますので、左車線から下道へ降りていきます。降りていくと、いきなり交差点がありますので右折車線へ入りましょう。ここが竜宮町の交差点です。信号が変わったら右折して県道225号線へ入ります。
トラックや営業車と並走しながら県道225号線を南下します。ひとつ橋を渡り進むと「大江町」の交差点が出てきます。
この交差点を直進します。大江川を渡りしばらく進むと「船見町」の交差点が出てきますので左折して県道36号線へ入ります。永源寺の道の駅を出てからここまで休憩なしで走っていますので、地元のファミリーマート「D]で少し休憩することにしました。
30分くらいイートインで休憩し、とこにゃんへ向かいます。
常滑市の見守り猫「とこにゃん」訪問
ファミリーマート[D]を出発し、国道247号線へ向かいます。すぐに「柴田本通1」の交差点が出てきます。
交差点を右折します。国道247号線は3桁国道なので、こんな雰囲気になっています。
どんどんと進んでいくと国道247号線と国道155号線が重なっている区間になります。
とにかくここからは国道155号線を使って南下し、常滑市を目指します。
国道155号線を進んで常滑市に入り、しばらく直進すると「原松町」の交差点が出てきますので右折します。右折すると「とこなめ招き猫通り」に入ります。そのまま直進し「陶磁器会館前」の交差点が出てきたら直進し、すぐ左の「陶磁器会館」へ入ります{E]。
ここからは徒歩で「とこにゃん」を見に行きますので、陶磁器会館の駐車場をお借りします。陶磁器会館では「常滑やきもの散歩道」を楽しむために駐車場を利用させてもらえます。土日祝以外は無料です。
上のリンクから「散歩道Aコース」を見ることができます。Aコースの地図を見ると「北山橋」というのがあります。ここに「とこにゃん」が居ます。さっそく徒歩で「とこにゃん」を見に行きました。
とこにゃん、デカイ。とこにゃんの両脇には猫の焼き物が置かれています。
とこにゃんのデカさですが、比較対象がないとわかりづらいので奥さんと比較してみました。
やっぱりデカイ。ちょっと離れて、橋の上から「とこにゃん」を撮りました。離れても存在感あり。
同じように橋の上から東側を撮影。私たちが走ってきた方向です。
橋に焼き物で作ったプレートを発見。
橋から見た「陶磁器会館」です。ここにバイクを停めています。
見えづらいので拡大してみました。
もどり際にもう一度近くで「とこにゃん」を撮影しました。
圧倒的な存在感。でも、とこにゃんの裏側はこんな感じなんです。
裏側に一工夫欲しかったなぁ~と思いました。裏側にも招き猫の絵を描くとか。
とこにゃんに会えたので陶磁器会館へ戻ります。散歩道のコースには、迷わないように看板が立っています。
観光で初めて行っても安心です。
陶磁器会館の前に郵便ポストがあるのですが、猫が運んでます。
少し時間があったので陶磁器会館へ入りました。
花瓶や茶碗、湯飲みなどが販売されています。購入する気はなかったのですが、何となく良さそうな湯飲みを奥さんが発見したので購入。「バイク・・・ですよね?」というお気遣いからクッション材にくるんでいただき、私のボブルビーへ収納。陶磁器会館の駐車場に止めているバイクを出して宿に向かいます。
駐車場の横から出て、国道247号線へ向かいます。
ここで今回のツーリングでの注意点があります
ファミリーマートを出発してから常滑市に入るまで、ものすごくスムーズに走っているように見えますが、途中、1時間以上は道に迷いました。
まず、ファミリーマートを出てから国道247号線を走るのですが、この国道、2つあるんです。
1つは、125ccも走れる普通の国道。もうひとつは伊勢湾側を走っている「自動車道」の国道247号線。道路標識だけを信じて走ると、どうしても自動車道の方へ誘導されてしまいます。地元の人は知っているので大丈夫なのだと思いますが、他府県からやってくるとかなり迷います。
今回も標識につられて走って、二度くらい自動車道へ入りそうになりました。直前で気が付いて回避しましたが、これでかなりの時間を使いましたし、どこに居るのかわからなくなり迷いました。
同じように国道155号線も注意が必要です。こちらも一般の国道と自動車道の2つがあります。
125cc以下で知多半島を走るとき、新舞子より北側では内陸部の道を選んで走りましょう。伊勢湾側(西側)へ誘導する標識は、自動車道か大きな工場の入り口になっていることが多いので惑わされますし、気づかないまま自動車道へ入ってしまう可能性があります。
いやぁ~、東海市~知多市周辺の道路は難しかったです。
かんぽの宿「知多美浜」へ到着
陶磁器会館を出て、国道247号線を南下します。
この辺りを走っているとき、かなり西からの風が強くなってきました。
空を見ても悪天候の雰囲気はありませんが、横風がめちゃくちゃ強くて125ccでは走りづらい。
Z125PROのサイドバッグは、出発時に雨対策としてビニール袋を被せていたのですが、対策のおかげで海側から風で運ばれた砂がつかなくてよかったです。
強風にあおられながら国道247号線を南下し、「南奥田」の交差点が見えたら右折します。後は、道のかどの看板に沿って走ると「かんぽの宿」に到着!
写真では全くわかりませんが、バイクが倒れそうなくらいの強風が海から吹いています。
とりあえず駐車場へ止めて、今日の走行距離を撮影。
約202kmです。途中、迷ったので少し多めの距離になっています。ちなみに時間は、9:30出発~17:20到着でしたので約8時間の工程です。
この後、チェックイン。あまりにも風が強いので、駐車場とは別の風が当たりづらい場所へバイクを移動させてもらいました。
上の写真は部屋から海(伊勢湾)を撮影しています。波の白さが風の強さを物語っています。宿のスタッフさんと話しましたが、地元の方でも「今日は特別に風が強い」とおっしゃってました。この後、朝方まで風が「ゴォー」と鳴いてました。
強風の中、大浴場へ。露天風呂にも入って風の凄さを感じつつさっぱりしてから夕食。
折りたたむと、蝶がいます。
夕食の後は、ゆっくりとした時間を過ごして就寝。
雨が降りそうな空の中を出発しましたが途中一度も雨に会うことなく、永源寺を越えた辺りからは晴天になり楽しめるロングツーリングになりました。
明日は「かねふく めんたいパーク」に立ち寄ってから帰路に入ります。