今回は、原付二種デビューツーリングにもおすすめの京都~奈良~三重を巡るコースを紹介します。
モンキー125やZ125PROやグロムなど「4ストミニ」をはじめ、同じようなエンジンを積んでいるクロスカブ110やハンターカブで原付二種デビューされた方にも、操作や走行へ慣れるために楽しんでもらえるコースだと思います。
京都の笠置から峠を越えて奈良の柳生へ。柳生から月ヶ瀬へ向かって通称「奈良ニュル」で快走し、針方面へ。国道369号線で緩やかなワインディングを楽しみつつ、最後は三重の伊賀を回って快走した後に戻ってくる。約130kmの日帰りコースです。
奈良ニュルツーリングにぴったり!原付二種で快走する130kmコース by Googleマップ
このブログは、台風14号が未明に通過した2021年9月19日の走行記録です。
※ご覧になっているマップの倍率によって、[B]は[G]に、[C]は「E」に重なっていることがあります。重なっている場合は、マップの倍率を上げてみてください。
スタートは広めの道から
※Googleマップの[A]~[B]を紹介。
台風14号が過ぎ去ったことで晴れたので、11時30分くらいから走り出しました。スタートはいつもの[A]地点にあるファミリーマート。
ファミリーマート前の国道163号線を東へ向かって進んで行きます。
三連休の間ということもあり、普段よりも車やバイクが多め。そのため、いつもよりも信号で停止することが増えています。
国道24号線との交差点を直進し、坂道を駆け上がっていくと新しい国道163号線へ出る交差点「城山台南」が見えてきますので左折して進みます。すると木津川を渡る橋が見えてきます。
木津川橋を渡ると「木津川橋」交差点が出てきます。
交差点に止まると、木津川の東と西が見渡せます。
交差点を右折して、国道163号線を東へ向かって進みます。この辺りは二車線なのでゆったりと走ることができます。
国道163号線の良いところは、道なりに進むだけで良いことです。迷って曲がるようなポイントもありませんので、バイクの操作に慣れていなくても走りに集中できます。リターン式のクラッチからロータリー式に初めて乗られた方も安心です。
稲の穂が実っているのがわかります。同時に、ブレていますが稲の手前の土手に「彼岸花(曼殊沙華)」が真っ赤に咲き乱れていました。秋ですね。
秋を感じながら進むと左手に「笠置いこいの館」の看板が出てきます。この看板が出てくると「ドライブイン大扇」と「ローソン」が近いということです。
看板のすぐ先にも彼岸花が咲き乱れていました。群生しているため、本当に「真っ赤」なんです。
彼岸花には、大変正確な体内時計が入っているのでしょう。どれだけ気温の変化が大きくても、毎年同じ時期になると咲き始めます。
彼岸花にカメラを向けていると、右手に「ドライブイン大扇」が出てきます。隣にはローソンもあります。トイレ休憩もできますし、待ち合わせにも使えます。この日も多くのバイクが両方の駐車スペースに止まっていました。
ドライブイン大扇を通過していくと、笠置にあるガソリンスタンド「ENEOS」が見えてきます。
ENEOSが見えてきたら減速して、交差点「笠置大橋」で右折する準備をしてください。写真に見えている「笠置大橋」を渡ります。
今年の上旬に修繕されたので、橋の見た目がきれいになりました。GSを通過すると標識が出てきます。
交差点を右折して府道4号線で「柳生」方面へ向かいます。
このポイントがGoogleマップの[B]です。
笠置から峠道を越えて柳生へ
※Googleマップの[B]~[C]を紹介
交差点を右折して笠置大橋を渡ります。
橋を渡ると、昔は賑わいのあった商店街に出てきます。すぐに標識が目に入ります。しばらく府道4号線を走りますので直進してください。
しばらく商店街の間を走ると、集落に変わります。
集落を抜けて行くと、今度は峠への入り口に変わります。ここから柳生への峠越えがスタート。
進むとすぐに「落石注意」と「通行規制区間 起点」の表示が目に入ります。確かに強い雨や長雨が降ると、危険な状態になる区間です。
峠道へ入ると右手に「打滝川」が見えます。治水対策がなされています。
1.5車線から1車線へと変わりました。前方はブラインドなので注意しましょう。
寂しい県道へと表情が変わってきました。左手の擁壁にはコケが満遍なく広がっています。左手のガードレールは、整備されている雰囲気がありません。寂れた雰囲気が伝わってきます。
左手の山を撮影してみました。標高が高くなっているのがわかります。
しばらく峠の頂上を目指してタイトなカーブと上り坂が続きます。
カードレールの無い部分もあります。木々の隙間から差し込む太陽の光がきれいです。
前方を走っていた乗用車に追いついてしまいました。ペースが少し落ちたまま進みます。
道路の両端には葉っぱが落ちているので注意しましょう。うかつに乗るとホワイトラインと落ち葉の相乗効果で滑るかもしれません。特に雨の後は気を付けましょう。
道なりに進むと、奈良県に入ります。ここで府道4号線が県道4号線に変わります。
奈良に入ってから少し進むと、府道325号線と別れるところに出てきます。左折すると府道325号線です。柳生へ向かうのは、少し右へ曲がっている直進方向です。道路脇に看板があります。
西名阪(針IC)の方へ進みます。
進んで行くと集落が出てきます。この辺りで柳生に入っています。
柳生にも太陽光パネルが並んでいます。土地の有効活用なのですが、観光地の景観という視点で見ると・・・どうなんだろう。
集落の中を走る県道4号線を進むと、Googleマップの[C]に到着します。
柳生から広域農道「通称 奈良ニュル」で針ヶ別所町へ
※Googleマップの[C]~[D]を紹介
柳生の交差点を左折して、月ヶ瀬方面へ向かいます。
清々しい秋晴れです。
稲も黄金色になっています。
道路の脇には彼岸花が群生しています。本当に、とても正確な体内時計があるのだろうと思います。だって、地域に関係なく「ほぼ同時」に咲き始めるんですから。
交通量の少ない地域を走ります。この辺は、紅葉や梅の季節は観光の車が増えます。
再び、民家の無い区間を走ります。
しばらく田畑や山を見て進むと、大和高原カントリークラブの入り口が左手に見えます。何もない区間にポツンとあるので、良い目印になっています。
二車線のローカルな道を走っていきます。ゴルフ場へ続く道路があると整備されるので走りやすい。
視線の上の方に動くものが見えましたのでカメラを向けて見たところ、上空に「トンビ(トビ)」が旋回中。
鳥を見ながら進んでいて、何を思ったのか県道25号線の標識が目に入り、ゆるやかな右カーブを進んでしまいました。県道25号線は進んで行くと「布目ダム」へと続きます。ただ、この道は二輪通行止めなので通れません。
終日通行止めの看板を撮影して、来た道を戻って県道4号線へ復帰しました。
県道4号線を月ヶ瀬方面へ進むと、県道4号線と広域農道に分かれる標識が出てきます。柳生の交差点から約9kmくらいのポイントです。信号のない分かれ道なので、下からと上からの車やバイク、自転車の動きに注意して曲がりましょう。一旦停止できるくらいの速度でアプローチした方が安全です。
ゆっくりと様子を見ながら右折して広域農道へ入ります。ここから通称「奈良ニュル」がスタートします。
広域農道からは茶畑が見えます。
とにかく信号がありません。こんな二車線が続きます。かなり快適な区間です。
交通量も少ないので速度オーバーにはご注意ください。
後方のZ125PROは、こんな感じで走っています。
Z125PROとは違い、トコトコと頑張ってモンキー125もアップダウンをクリアします。
少し自然の多い区間に入ることもあります。道は整備されているのでバイクに乗り始めたところの人も安心です。
名阪国道への標識が左に出てきます。これ、正しい道を選んでいる証拠です。
異世界へつながる暗闇のトンネルへ入るように思いますが、木が茂って出来たトンネルです。しかし、先が暗すぎて見えない。
木のトンネルを抜けると、ここまで同じような広域農道が続きます。しかし、山肌に沿って作られているので、アップダウンがきつい!
通称「奈良ニュル」と言われているだけのことはあります。
通称「奈良ニュル」は月ヶ瀬から名阪国道「小倉IC」まであたりのアップダウンが激しい広域農道のところを言います。ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」のような様相からの通称名になったという説があるようです。
広域農道を進むと、前方に名阪国道が見えてきます。手前の緩やかなカーブでは減速して進みましょう。
この道は、名阪国道「小倉IC」につながっています。
実は、本当ならここから「やまなみロード」へ入って奈良県の宇陀を経て、曽爾村を通過し三重県の御杖まで行く予定だったのですが、、、名阪から「やまなみロード」へ入るポイントが分からなかったので通過してしまいました。結果、今回のショート周回コースになりました。
名阪国道に沿って走っている「下道の国道25号線」を南へ進んでいきました。すると、田舎道に変化。
稲刈りも終わり、のんびりとした景色が目に飛び込んできます。
このまま下道の国道25号線を走っても「針TRS」へ向かってしまいます。この時期の針TRSは人手が多いので、あまり近寄りたくはありません。そこで右側に柳生方面へ戻れる交差点が出てきたので右折し県道246号線を進むことにしました。
県道246号線は静かな道です。淡々と進んで行くことができます。進んで行くと県道25号線と県道246号線の分岐点が出てきます。
ここで一瞬悩んだので、停車してツーリングマップルを開きます。スマホは使わない主義です。当然、スマホのGPSはOFFモードです。
ここがGoogleマップの[D]のところです。
国道369号線を快走して柳生へリターン
※Googleマップの[D]~[E]を紹介
マップルをよく見ると、快走できそうな国道369号線へ繋がっているのは「直進の細い道」だということがわかりました。
かなり細い生活道を進んで行きます。
すると、細い川を渡る橋が見えてきます。
橋の向こうを左右に走っているのが国道369号線です。左へ曲がって進むと「針TRS」へ到着します。私たちは柳生へ戻りたいので右折しました。
右折すると、道路沿いにコスモスが咲いています。今年は人を集めないためでしょうか。コスモスが少なく感じます。
国道369号線は信号が少ない(ほぼ無い)ので快走できます。自分の気持ちいい速度で走りましょう。飛ばす必要は全くありません。
柳生方面へ進むと、目印になるのが「奈良名阪ゴルフクラブ」。マスツーリングの場合、こういう目印で一旦集まるように予め伝えておくと、誰かだけ先に行って困るということもなくなります。
ゴルフクラブの入り口を右手に見て通過。直進します。
直進するとすぐに短いトンネルが出てきます。
「戸ケ坂トンネル」です。
トンネルを抜けて進みます。ゆるやかなカーブはありますが、「ほぼ」直線のような区間です。
快走していくと左手に「ハーブクラブ」という、大変オシャレなカフェがあります。
以前から人気のスポットです。モンベルショップもありますのでアウトドア好きな方にも楽しめるお店です。
ハーブクラブの向かい側近くに「満天ひろば」という少し広めの敷地を使ったカフェもありました。こちらもお客さん多めでした。
2つのカフェ前を通過していくとT字路に当たります。柳生方面へ行きたいので右折します。
右折するとすぐに二方向へ分かれる道が出てきます。標識どおり左側を選ぶと柳生へ行けます。ここを右側へ行くと「布目湖」の南側に行けます。
左へ進んでいきます。二車線の部分と1車線の部分が混在してきます。
かなり狭い道の部分もあります。一応、観光の車も通りますので対向には注意しましょう。
狭い部分を越えると、今度は全く違った道になります。同じ国道369号線とは思えません。整備状況が地区によって違うようです。
空の青さと木々の緑のコントラストが美しくなっています。
柳生へ近づくと直線が増えてきます。観光地なので整備されたのでしょう。昔は整備されてませんでしたから。
右手に柳生郵便局が見えてくると交差点に到着です。Googleマップの[E]です。
ここまで約67kmくらいのコースです。大阪や京都市内からお越しの方は、ここで帰宅コースに入られても良いと思います。
ここまでのコースは快走できるのですが、問題点もあります。それは休憩できるところがほとんどないこと。コンビニはありませんので、自動販売機で休憩するくらいでしょうか。コーヒーを持参する方が景色を見ながら、ゆったりとした豊かな時間を過ごせると思います。
柳生から月ヶ瀬を経由して伊賀市大内へ
※Googleマップの[E]~[F]を紹介
柳生の交差点で時計を見ると夕方の渋滞まで時間があったので、月ヶ瀬~伊賀市の大内を経由して国道163号線から周って帰ることにしました。
そこでGoogleマップ[E]の交差点を右折して、行きに通った県道4号線を使って月ヶ瀬まで向かいます。
「湖畔の里つきがせ」の手前にある「龍王の滝」前を通過し、名張川を見下ろしながら東へ向かって進みます。
秋になり涼しくなったので観光の人も増えたため、野菜の直売所や今が旬の「ぶどうの直販」が行われていました。シャインマスカットも販売されています。
お店が集まっている部分を過ぎると、人や車の気配が一気になくなります。
紅葉の季節になると、この辺は車やバイクが増えてきますが、今はあまり走っていません。
県道4号線は名張川に沿って走っていますので、川を見るために車を路肩に止めて道を渡る人がいます。車や木の陰から飛び出すように見えますので気を付けておきましょう。
名張川に沿って走っていると、左手に大きな橋が見えてきます。この橋を渡って、下道の国道25号線へ入ります。
橋を渡ると三重県の伊賀市に入ります。
しばらく進むと、もう一つ小さめの橋がありますので渡ります。すると名阪国道とは違った下道らしい国道25号線になります。しかし、これが2桁国道とは・・・。名阪国道があるから、こんなものなんでしょうね。
かなりメンテされていないことがわかる「国道25号線」の標識を発見!
しばらくは県道や府道のような雰囲気の区間を進みます。初めての人は、少し不安になるかもしれませんが間違っていないので安心してください。
やっと国道らしくなりました。二車線です。
対向を走る車もバイクもほとんどありません。おまけに信号もありませんので、トコトコとマイペースで走れます。
やっと、一台のバイクとすれ違いました。
バイクとすれ違い、緑のトンネルを通過します。
集落を通過すると「大内」の交差点が目の前に出てきます。
ここがGoogleマップの[F]です。
大内から国道163号線で笠置へ
※Googleマップの[F]~[G]を紹介
大内の交差点を左折して国道163号線へ向かいます。名阪国道を使いたい人(125ccで使える人)は左折してください。4ストミニでは、ボアアップしてないと乗れません。
左折すると私たちが頻繁に使う快走ルート「伊賀コリドールロード」の一区間を走ります。左右が田園なので高原を走っているように気分になります。
伊賀コリドールロードを直進すると国道163号線との交差点に出てきます。左手にミニストップがあります。
この交差点を左折し笠置方面へ(西へ向かって)走ります。
笠置方面へ向かってのコースは他のブログでも紹介していますので、ご興味あれば次のルートをご覧ください。
夏ツーリングは関西京都奈良三重のダムと峠と田園で涼しげな景色を楽しもう!
原付二種を回して楽しめる伊賀コリドールロードツーリングコース
島ヶ原を通過し、道の駅南山城を右手に見ながら進みます。この辺りの国道163号線は比較的走りやすい部分です。ただ、笠置が近づいてくると夕方は渋滞することがあります。できるだけ16時までには通過しておきたいポイントです。
行きに曲がった交差点「笠置大橋」へ戻ってきました。Googleマップの[G]の少し先です。
渋滞回避のためJR加茂駅前を使って帰宅
笠置を通過していくと、まだ16時前なのに車が増えてきました。加茂に近づくと少し渋滞しています。そこで国道163号線から左折して府道44号線へ入り、抜け道的に使えるルートに変更。
恭仁大橋で木津川を渡っていきます。
渋滞が少ないとは言え、連休の中日ですから交通量は多めです。信号待ちで、なかなか進みません。ちょっと疲れてきています。
赤信号が長くて暇なので、交差点の風景を撮影して気を紛らわしています。
暇なので撮影したのが、コレ↓。
信号が青に変わってのでスタートし、国道24号線へ向かっていきます。24号線手前は急な下り坂です。
国道24号線との交差点を直進します。やっぱり今日は車が多い。
出発した木津川市のファミリーマート近くへ戻ってきました。
ファミリーマートから少し走って帰宅。モンキー125のメーターを見るとトータル130.7km。
日帰りでの4ストミニデビューツーリングには、ちょうどいい距離になりました(偶然ですが)。
さいごに
今回、本来は名阪国道「小倉IC」から「やまなみロード」へ走っていき「室生」へ行くはずだったのですが、上手く曲がることができず(わからなかった)、結果的に柳生を起点にくるっと回るお手軽なコースになりました。
狭い道での峠越えもあれば、広い道でのアップダウンもあります。適度にカーブしている二車線もあります。バイクを楽しむ上で必要な経験がコンパクトにできると思います。
このコースは、原付二種デビューツーリングにぴったりの京都・奈良・三重巡り130kmコースだと思います。GROMやモンキー125、Z125PROを購入し走らせ方に慣れが必要な方、クロスカブやハンターカブの「ロータリー」に慣れが必要な方、原付二種の免許を取得して乗り始めたところの方に楽しんでいただけるはずです。