今回は、夏なのに梅雨のような長雨が続く直前の2021年8月11日に走ったルートを紹介します。このルートは関西の中でも京都府南部から4時間以内に回れるプチ下道ツーリングコース。春夏秋冬と、どの季節でも「ちょっと走りたいな」というとき、短すぎず長すぎず自分のペースで走れる下道オンリーなツーリングコースとして使っていただけると思います。
関西~京都府南部から回るプチ下道ツーリングコース by GoogleMap
このブログは2021年8月11日(水)に走った記録です。京都府南部~奈良~三重~滋賀を巡る、100kmを少し超えるルートです。
暑い季節でも熱中症になりにくく、冬でも寒さに耐えられる、丁度いいコースではないでしょうか。一点注意するなら冬は一部積雪があるかもしれませんので、そこは天気予報で確認してから走って頂きたいと思います。
京都山城地域から高山ダムへ
※Googleマップの[A]~[B]
朝から空を見ると曇りでした。ところどころ晴れ間も見えていましたが、天気予報としては「曇り」。週末が晴れそうなら、あえて曇り空で走ろうとは考えなかったのですが・・・。
週間天気予報と天気図を見ると、明日からの1週間はほとんど雨。それもパラパラと降る雨ではなく、夕立が起こるのでもなく、梅雨時期のように線状降水帯が発生し、朝から夜まで一日中雨が長期間続き、時には強い雨になるという予想。
※実際に8月12日~20日頃まで、京都府南部でも強い雨が続きました。木津川もかなり増水していました。
「今日を逃すと、次はなかなか走れない!」ということで、急遽午前11時頃から走ることにしました。
いつものファミリーマート[A]からスタートし、車が比較的少ない(夏休みなので、より少ない方面を選択)三重方面へ向かうことにしました。写真を見てもらうとわかりますが、空が薄雲っています。
国道163号線へ出て、右手に木津川を見ながら笠置方面へ向かいました。
和束町へ向かう府道5号線へは入らずに直進し「湾漂山トンネル」へ。
トンネルを抜けると、この辺りは青空が広がっていました。
そのまま163号線を進み、笠置町を通過し「笠置トンネル」へ。
笠置トンネルは時間短縮になりますが、面白い道ではありません。そこでトンネル手前にある左折できる細い道へ入ると昔の峠道へ入れます。
そして峠道を使って山を越えると笠置トンネルを使わずに向こう側へ抜けることもできます。ただ、かなり狭く鬱蒼としている区間もありますので、酷道や険道好きな方でないと修行になるだけで楽しめないと思います。
今回の目的は峠越えではなかったので笠置トンネルを通過。トンネルを抜けると視界が開けます。遠くにJR関西本線の陸橋が見えます。
木津川に沿って走り、途中からはJR関西本線に沿って走ると「北大河原バイパス」と「府道82号線」の交差点が出てきます。ここの標識ですが、木が茂っている季節は見えづらいので注意しましょう。
交差点が出てきたら右折し、府道82号線(旧国道163号線)へ入ります。
府道に入ると、木津川の真横を走れます。沈下橋「恋路橋」も見えてきます。
左手に出てくる「JR大河原駅」の横を通過します。
かなり小さな駅です。昔の「国鉄」時代の雰囲気が残っています。駅の横を直進すると、高山ダムへ向かう交差点が出てきます。標識がかなり古くなってきているので見づらいかもしれません。
標識が見えたら、右折して橋を渡りましょう。橋は2つ渡ります。1つ目は小さく古い橋。2つ目は少し大きくて新しい橋です。
2つ目に出てくる、少し大きめの橋から分かれ道が見えます。
高山ダムへ向かうので左折します。するとバイクで楽しめそうな道が待っています。
途中には、こんな休憩場所もあります。以前通ったときには、カブでやってきた男性がアイスを食べておられました。クーラーボックス持参だと、ゆったりとした景色と空気の中で休憩を楽しめそうです。
交通量が少ないのでバイクには楽しい区間です。
快走していると、道が二手に分かれるポイントが出てきます。
右の道へ進むと、高山ダムの上流に沿って走れます。
右の道へ進んだ場合のコースは『夏ツーリングは関西京都奈良三重のダムと峠と田園で涼しげな景色を楽しもう!』で紹介しています。
今回は高山ダムを渡りたいので左側の道を選びました。
高山ダムを渡って月ヶ瀬梅林
※Googleマップの[B]~[E]
高山ダムは、ダムの上を乗り物のまま渡れます。まずはダムを渡るために、対向車と離合できるスペースへ進みます。
オレ様運転の人のように、対向を確認せずに進入するのは止めましょう。ダムの上は車が1台しか通過できません。離合は不可能なので、必ず対向車がいないか確認してから進んでください。
ダムの上を走行中です。左側がダムの水が流れ出ていく方向。右が水を貯水している方向です。
ダムを渡ると、反対側にも待機スペースがあります。
待機スペースから対向車が来ていないことを確認して進みます。道なりに進むと「高山ダム湖公園」の横を走り抜けられます。
道なりに進むと府道753号線に変わります。この辺りも交通量が少ないので快走できます。
快走区間から突然、集落の細い道に変わります。1.5車線くらいでしょうか。
バスの停留場に出てきました。小さく道標が出ています。
今回は月ヶ瀬方面へ向かうので直進します。
直進すると、かなり敷地の広いお家が見えてきます。擁壁も高い!
何もないからこそ、バイクが楽しい!そんな区間です。
でも、空は曇り空に戻りました。ところどころ晴れ間が見えているくらいです。明日からは雨っぽい。
曇り空の下を走ると、県境が出てきます。まずは進行方向の奈良県。
振り向くと京都府。
場所は、Googleマップの[D]よりも少し西側の県境部分です。
月ヶ瀬梅林から伊賀コリドールロード
※Googleマップの[E]~[F]
県境を奈良方面へ進むと、梅で有名な「月ヶ瀬」に入ります。梅の季節は観光のため車や人が多いですが、今の季節はガラ~ンとしています。
看板を見ながら進むと、さらに「梅の郷 月ヶ瀬温泉」をアピールする看板が登場。とにかく「うめ、ウメ、梅」です。
看板を横目にしながら進むと、「月ヶ瀬梅林」へ誘う看板が目に入りました。梅は咲いていないのですが、一度入っておこうということで右折して梅林へ進入。
右折した瞬間、いきなり急な上り坂が登場。さらに車線が狭くてカーブが続くというコース。
山肌を走っていることになります。また、観光地でもありますので雰囲気のある建物も目に入ります。
建物を見ながら走ると、、、また坂です。
とにかく坂。山肌に沿って梅林があるので仕方ないのですが、観光の季節に人が歩いて車が通ってとなると、かなり進みづらい場所になりそうな予感がします。
観光の季節に梅林へ入る方は、梅林入り口付近にある駐車場へ車やバイクを止めてから徒歩でハイキングするのが良さそうに思います。
観光のために道路は整備されていますので、デコボコなどはほとんどありません。でも、この坂の連続は徒歩で来ると、ちょっと辛そうなので歩きやすい靴があるといいですね。
そうそう、梅林地区にある茶屋や土産物店がオープンしてました。今の時期に誰がくるのかは謎です。ただ、安全に楽しむハイキングならぴったりな場所になることは間違いありません。
梅林を回って山を降りてくると、、、入った場所へ出てきました。
もっと別の場所へ出るのかと期待していたのですが、梅林になっている山の中を一周回って元の場所でした。気を取り直して、県道753号線で伊賀方面へ向かいました。
府道753号線を進むと三差路が出てきます。Googleマップの[E]のところです。
ちょっと悩みました。右へ向かうと「月ヶ瀬橋」を渡るルートに出られます。今回は伊賀方面へ向かうので左折を選択。
少し走ると、すぐに奈良県から三重県に変わります。
三重に入って感じるのは、奈良県とは違って道が整備されていることです。
あまり車が通行していないところも綺麗になっています。
工場しかない区間の狭い道(これ、一般国道「非名阪」の国道25号線なんですが)のアスファルトもデコボコがほとんどありません。
ホイールベースの短い、4ストミニであるZ125PROやモンキー125でも快走できます。跳ねないので大変走りやすいため、バイクの楽しさを実感できる区間でもあります。
伊賀コリドールロードから国道307号線で信楽へ
※Googleマップの[F]
非名阪の国道25号線を東へ向かって進むと「大内」の交差点が見えてきます。写真は東の空ですが、かなり曇っています。
この交差点を左折し、よく私たちが利用する広域農道「伊賀コリドールロード」を北上します。すでに稲穂が頭を下げていました。金色になっています。
北へ向かって走ると、国道163号線と合流しますので、そこを左折して「島ヶ原」方面へ向かいます。
よく利用する島ヶ原のファミマが見えていきました。
イートインスペースが利用できるコンビニなので休憩。
意外にイートインが賑わっていました。また、イートインスペースで気になる会話をキャッチ。
大学生風の男子A:亀山まであと何キロくらい?
大学生風の男子B:10キロくらいちゃうのん
大学生風の男子C:(スマホを見ながら)15キロくらいって書いてるから近い
おそらく自転車グループだと思われるのですが(装備的に)、「どの地図で距離測ってるねん!」と突っ込みそうになりました。名阪国道を使っても(自転車走行禁止ですが)絶対に15キロでは足りない。この後、彼らは無事に亀山へ到着できたのかわかりませんが、GPSやスマホを持っていても使い方を間違えると、全く役に立たないんだなと。
15分くらい休憩して、後半のルートへ向けてスタートしました。まずはファミマの裏側の道(旧163号線)から走ります。
交通量が少ないので快適ですが、対向車には注意が必要です。稀にスピード高めの車が車線を割って走ってきます。
「やぶっちゃランド」の看板が見えてきましたら減速して右折の準備をしましょう。
右折して橋を渡ると「やぶっちゃ」です。この日はオートキャンプをされている家族が多かったです。
「やぶっちゃ」の入り口を越えるとすぐに右折して橋を渡ります。右折したら道なりに峠道が楽しめます。
夏の季節を感じさせる「緑のトンネル」をくぐっていきます。
小さな集落や田園の中を進むと、国道422号線と合流します。
左折して、すぐのところを右折し、少し細い道へ入ると昔からある国道422号線へ進めます。
今回は信楽方面から国道307号線を経由し、和束町を抜けていきたいので左折してそのまま直進(広域農道を選択)。
大変美しい道です。
アクセル開け気味で走ると伊賀コリドールロードから国道422号線への合流が出てきます。合流手前は急な下り坂なので、前の車には十分注意しておきたいところです。油断すると追突しそうになります。
国道422号線へ出て、西へ向かって進みます。すぐに滋賀県甲賀市へ入ります。
国道307号線へ出るまでの区間は、かなりハイスピードになりがちなコースです。快走できるのですが、稀に「ネズミ捕り」をやっているのでご注意ください。
下の標識が出てくると信楽です。左折して国道307号線に入って進みます。
信楽から府道5号線で和束町
※Googleマップの[F]後半~[G]
信楽に入ると、急に空が暗くなってきました。
たぬきの焼き物を目の橋に見ながら進みます。かなり雲が増えてきています。雨は降りそうにありません。
空が曇ってきたので、少し焦りながら走りました。
「中野」の交差点を越えると、府道5号線の標識が出てきます。和束町を抜けて帰るコースなので左折します。
左折して府道5号線を走ります。ゆったりとした雰囲気が125ccにぴったりです。
滋賀県から京都府へ入りました。
これで、京都→奈良→三重→滋賀→京都、というように1府3県を走ったことになります。
和束町はお茶の産地なので、山肌に茶畑を見ることができます。
和束町は天候が変化しやすい地域です。少し走っただけで空の色が変わってきました。
曇り空の下を走ると、国道163号線への標識が見えてきました。
写真を見るとわかりますが、かなり暗くなっています。
国道163号線から帰宅ルート
国道163号線に出て西へ向かいます。「加茂」方面へ向かいますので左折して府道44号線へ。
府道44号線を進んで行くと、岩船寺への標識が出てきます。今回は帰宅ルートなので直進します。
かなり空が暗くなってきていたのですが、あまり休憩していなかったので、いつも立ち寄るカフェで休憩。
店内から外を見ると、明るくなってきていました。和束町と加茂町周辺だけ雲が多かったのかもしれません。雨雲レーダーを見ると午後4時くらいから雨という雲の流れだったので、少しゆっくりとくつろぎました。
くつろぎすぎると帰るのが嫌になるので、ほどほどで出発。帰り道から生駒方面を見ると、雲が増えてきています。たぶん夕方から明日にかけて雨は確実でしょう。
なんとか雨には降られず無事帰宅。
1府3県をガンガン飛ばさずに4時間で走れました。距離は115.5km。日帰りツーリングとしては、ちょうどいい距離です。
今年の8月は例年とは違い、梅雨のような長雨になりました。このコースを走った翌日2021年8月12日から2021年8月22日の10日間、かなりの雨量が続いたためバイクを出して走ることはできませんでした。
また、125ccバイクで楽しめる酷道や剣道が土砂災害や雨量増加にともない通行止めになったところもあり、今後のツーリングにも影響してくる気がしています。
あとがき
今回のルートは、過去に紹介しました3つのルートを元に組み合わせたコースになっています。
夏ツーリングは関西京都奈良三重のダムと峠と田園で涼しげな景色を楽しもう!
125ccツーリング関西1府2県巡り~広域農道と峠と舗装林道を楽しむ日帰りコース~
小型二輪が楽しい!伊賀~水口~信楽~和束日帰りツーリングコース
これからも新しいルートを開拓して、快走できるコースを発見していきたいところです。