インターネットで調べてみると、Z125PROは乗っているとシートが硬くて「お尻が痛くなる」という書き込みを見かけます。
そこで、2020年10月に最終版とカワサキが発表した2021年式Z125PROを購入し、2021年6月現在で約5000km走った結果、シートが痛いのかどうかをレビューしてみたいと思います。
Z125PROの全体的な感想はこちらで書いていますのでご覧ください
Z125PROのシートは痛いのか
結論から言いますと、奥さんがオーナーとなっているZ125PROでは、連続走行200km超のツーリングをしても全くお尻は痛くなっていないという事実です。
例えば、今年の4月に行った知多半島へのツーリングでは、片道約200kmを走っていますが一度もシートが痛いということはありませんでした。
知多半島「とこにゃん」訪問ツーリングはこちらからご覧ください
また、去年の11月に行った伊勢志摩ツーリングでも、片道180km以上走っても痛くならなかったですし、伊勢志摩ツーリングの時は4時間休憩無しで走った区間でも、お尻が痛くなるということはありませんでした。
さらに、奥さんがこれまで乗ったバイク(DT50、CBX125F、BALIUS2)と比較しても、Z125PROのシートは同じように「痛くならない」シートということです。
たまに私(身長168cm、体重69kg前後)も街乗りでZ125PROを借りて30kmくらい走ることがありますが、シートが痛いと感じたことはありません。私の乗っているD-TrackerXと比較すると、圧倒的にD-TrackerXの方がシートが硬くお尻が痛くなります。
Z125PROとGROMのシート比較
ここで比較するGROMですが、最新の5速モデルではなく4速モデル(たぶん2016年式)です。
2019年9月の話ですが福井県に旅行へ行ったとき、バイクをレンタルしました。「赤い三輪車」さんというお店だったのですが、ここでモンキー125とGROMをレンタル。
僕はモンキー125、奥さんはGROM。片道100kmくらいのツーリングに出発して1時間以内に奥さんが「お尻が痛い!」と言い出しました。
休憩したときに僕もGROMを跨いでみたのですが、シートが「ほぼ板」のように感じるんですね。昔のNSRのタンデムシートのようなイメージでした。
「これはお尻に厳しいな」と言いながら、その後もツーリングを楽しんだのですが、この時の教訓があり「シートは痛くないモノ」という条件もありZ125PROを選んだという理由があります。
5速モデルのGROMは乗ったことがないのでわかりませんが、もしZ125PROと4速モデルのGROMを比較検討されているのなら、お尻にやさしいのはZ125PROだと言えます。
Z125PROでシートが痛い原因
考えられる原因としては、ライダーの体格があると思います。
奥さんは身長158cmなので小柄な体格です。そのため着座位置がシートの痛くない場所になっている可能性があります。
または、これはよくあるのですが男性の場合、着座位置が後ろ過ぎる可能性もあります。膝の角度がきつくなるため、無意識に後ろ寄りへ座ってしまう方もいらっしゃいます。そうなるとシートの硬い部分にお尻がいくので、どうしても振動を拾いやすくなり痛いのかもしれません。
1時間くらい走るとお尻が痛いという方は、ライディングポジションを見直してみてはいかがでしょうか?自分の経験からも言えますが、過去の他のバイクでもこれで改善したことが度々あります。
シートの痛みを改善する方法
ライディングポジションで改善しない場合、大きく分けて2つです。
ゲルザブ
クッション性の高いシートへ改善するパーツです。だいたい2万円前後で購入できます。もっとも簡単に改善できる方法です。シートの上に座布団のように乗っけるので簡単装着できます。気を付けたいのは、雨の日の後に乗ると、ゲルザブとシートの間から雨水が出てくることがあります。
シートをカスタム
シートの形状を削って自分好みに整えるか、カスタムシートを購入して取り替える方法もあります。ゲルザブよりも費用は高くなることが多いです。
自分だけのカスタムが好きな方は、こちらを選択する方が満足度も高くなります。
これも経験からですが、シートカスタムは意外に難しいです。着座位置やポジションが若干変更されるので、乗り方が決まらないときは本当に何をやっても決まりません。試行錯誤が好きな向きと言えます。
さいごに
Z125PROのシートは痛いかと言われると、奥さんのモデルは全く痛くならないという結果です。もしかすると年式によってシートに違いがあるのかもしれませんが、今回購入する前に何台か中古のZ125PROを跨いでみましたが、シートに違いを感じることはありませんでした。
Z125PROに乗ってみて「痛い」と感じるのはシートよりも信号待ちなどで止まったとき、ステップが「ふくらはぎ」や「弁慶の泣き所」に当たることです。これ、身体が覚えるまで、当たる部分が青あざになります。