2023年3月1日(水)。3月下旬から4月上旬ではないかと感じる気温18℃。この天気を前にしてバイクに乗らないという選択肢はありません。

ということで少し早いですが、月ヶ瀬梅林の外周で梅を見て、三重県道686号線の険道ぶりを味わい、地元の人から「おかしな奴がいる」という好奇の目で見られるという、ちょっとだけ優越感を持ちながら、冬眠していたバイク乗りの勘を目覚めさせるショートルートを近場ツーリングしてきました。

冬眠からバイクの勘を取り戻すショートルート

ルートはいたってシンプルですので、ツーリング初心者の方も走れます。ただ、険道部分は注意してください。このブログの内容とストリートビューを参考に自己責任で険道を走るか決めましょう。谷から転落しても私は責任を負えません。

月ヶ瀬口から王道の県道753で奈良との県境へ

国道163号線で道の駅南山城へ向かいます。すると「今山」の交差点が出てくるので、JR月ヶ瀬口駅方面(道の駅と反対方面)へ。Googleマップの[A]です。

JR月ヶ瀬口駅を目指す

この辺りを走るバイク乗りなら「王道」と言えるルートです。少し下ってコーナーを抜けると、前方に「今山隧道」が見えますのでくぐり抜けます。

そんなに広くないのでスピード抑え気味で

今山隧道を抜けると、、、別に劇的に感動する風景や情景はありません。田舎の集落が出てきます。

バイクに乗り始めた頃から変わってない
アスファルトはマメに修繕されてます

京都府南部や三重県西部の人以外から見ると、道の駅南山城が登場してから周辺地域が「開けた」ように見えているかもしれません。しかし、事実は違います。ゴルフコースがあるだけで、大きな変化はありません。

民家の間を走っていくと、さすが3桁県道ですので道幅が狭くなります。

ギュッと狭まる区間あり

車通りは少ないのですが、ゼロではありませんのでスピード控えめで走りましょう。マシンパワーに頼ってコーナー外側から追い越そうなんてしてはいけません。

笹瀬橋で木津川を渡って進みますと、ゆるやかで交通量の少ない区間に入ります。ただ、この辺りは生活道でもありますので地元優先で走りましょう。たまに月ヶ瀬方面からガンガン飛ばしてくるバイクがおりますが、生活地域なので迷惑です。特に爆音の外品(ポン付け)マフラー装着車。サーキットではありませんので静かに走りましょう。

走りやすいけれど静かに丁寧に

こういう道が続きまして、月ヶ瀬カントリークラブの前に出てきて少し進むと、奈良県との県境(Googleマップの[B])に到着します。

前の標識が奈良との県境
標識を拡大

月ヶ瀬の梅を楽しむ

奈良県に入ったら県道をそのまま直進です。

まっすぐ進む

まわりに注意して走ってください。道路の両側に梅の木が植わっています。気温が高かったので、ぽつぽつと咲き始めていました。

咲き始めのようです

梅を見ながら進んで行くとGoogleマップの[C]、「ロマントピア月ヶ瀬」の入り口に到着します。

ロマントピア月ヶ瀬の入り口
ロマントピア月ヶ瀬

小さなバイクですと、道の端へ停車できます(アドベンチャーは難しいかも)。

車道の横なので後方は要注意

本当は駐輪スペースに停車したいのですが駐輪場は有料なので、本格的に月ヶ瀬梅林を散策しないのなら少しもったいないなと。ということで、こんな風に停車。

125ccだと二台でも余裕あり

咲き始めの「月ヶ瀬の梅」を楽しむ

車の通行に注意しながら、ウロウロ歩いて梅を撮影しながら楽しみました。

春の訪れを感じます
六分咲きくらい
この辺りは八分咲き
「青空と梅」
青をバックにすると咲き具合がわかりやすい
山をバックに

六分から七分咲きです。来週からは気温も上がりそうなので(花粉が飛びまくり始めましたが)一気に満開へ向かうことでしょう。

この梅の木は九分咲き

県道686号線で島ヶ原へ抜けます

Googleマップの[C]で梅を見た後は、県道82号線で東へ向かいましてGoogleマップの[D]へ。

奈良県から三重県へ越境

Googleマップの[D]ですが、見落としやすい場所ですのでご注意ください。

矢印の方へ曲がります

三方向へ進めるようになっています。道なりが右(メイン)。直進は国道25号線を伊賀方面へ向かう迂回路。左が目指す県道。

左へ入るところに標識がありますので確認しましょう。「2t車以上の通行はできません」とありますが、島ヶ原へ抜ける峠道は2t車でも厳しいです。軽トラが限界かと。

風雨に耐えたことがわかる劣化した標識

左折して県道686へ入って行きます。最初は見慣れた3桁県道です。

3桁県道らしい風景
安心できる雰囲気

道なりに進んで行くと「島ヶ原」を示す標識が出てきます。

前方の標識を右折
標識を拡大

ただですね、この辺まで走っていくと地元の人が「おかしなバイクがやってきた」という目で見始めます。それくらいこの道を使って峠を越える人は少ないということです。

標識に従って右折すると上り坂になっています。シフトダウンしてゆっくりと進んで行きましょう。

地元の人しか使わない雰囲気

民家の間をすり抜けていく感じです。

スタンディングすると軒に触れられます

田んぼと民家の境界を走っていきます。

地震でブロック塀が倒れてきそう

左手にガードレールがあります。進むのは直進です。ガードレールの方へ曲がってはいけません。

画像右端の道へ進みます

しかし、左のガードレールの方へ入ってくる人がいるんでしょうね。注意書きがガードレール裏にありました。

親切な指示

「×← 島ヶ原 ↑」

なんとわかりやすい注意書き。でも、これ見てないと道の雰囲気としては確かに左ですね。だってガードレールがありますから。

左へ曲がらずに直進すると、不安になる狭い道が待っています。ここからが楽しみな部分です。冬眠から目覚めてバイクの勘を取り戻すのにうってつけのコースと言えるでしょう。ぼぉ~として走っていると谷へ落ちますからね。

ウキウキしませんか?

そのまま山へ向かって進んでいくと、急坂で急カーブという険道らしいポイントが何カ所も登場。

谷側にガードレールなし

この部分を少し説明すると、次のような状況になっています。しっかりライディングしましょう。

これぞ険道

ちなみに対向から車がやってくると離合が難しいです。先読みの能力も必要です。もし離合する場合ですが、左側へ寄り過ぎてはいけません。足元が崩れると谷側へバイクごと倒れます。道交法的に見ると「逆走」になりますが、右側の擁壁部分にギリギリまで寄って張り付き停車し、対向からやってきた車を先に抜けさせましょう。これが一番リスクが少なくて安全。

土砂も流れてきています
難所を越えました

もっと険道らしいポイントがあるのですが、停車して撮影するのも難しく、走りながら撮影するのも難しいので、これくらいしか写真がありません(動画撮影は手抜きな気がしてやらない主義)。

急坂で急カーブだけなら良いのですが、谷側にガードレールがありませんし、狭い道で凸凹あり&山土流入のため油断するとタイヤを取られて転倒→そのまま滑落しそうになります。

こういう峠のキツイ部分を抜けると、狭い道ながらも開けます。こうなると、先ほどまでが厳しかったので走りやすさ倍増。

難所を抜けて快走中

後方を走るZ125PROも撮影できちゃいます。

Z125PROも快走中

Googleマップの[E]が近づいてきます。

もうすぐ山越え部分を抜けます

前方に車が見えますね。そこがGoogleマップの[E]です。

広い県道686号と合流

前の道が優先なので、前方から来る車が過ぎるのを合流点の近くで待っていたのですが、ドライバーがこちらを大変不思議そうな表情で見ていました。

まるで「本当にこの道を通るやつがいるんだ・・・、絶対おかしい」という声が聞こえてきそうな表情で、普段は見かけない不思議な人を観察するかのようにスピードダウンまでして、じっと見てから走っていきました。そんなに珍しいのか?

走りやすい県道686で一気に島ヶ原へ

Googleマップの[E]から直進して北へ向かうと国道163号線に出て「島ヶ原」に到着します。

広いと走りやすい

国道163号線に出てからは、休憩したいのでファミリーマート三軒家店でイートイン(Googleマップの[F])。

アデニウム アラビカム

イートインスペースには、不思議な塊根植物「アデニウム アラビカム」が育っておりました。店長の好みの植物のようです。

休憩した後は、西山の棚田(Googleマップの[G])を定点観測して帰宅。田舎道を走り、梅を見て、険道を走り、休憩して棚田を観測したわりに、自宅から往復100km以内でした。

96.9kmって少ないな

さいごに

京都府南部や奈良県北部、三重県西部にお住まいの方でしたら、冬眠していたバイクの慣らし運転や、気晴らしのショートツーリングに使えるルートだと思います。

県道686号を走りたいけれど怖そうという方は、島ヶ原側(北側)から月ヶ瀬梅林方面へ走りましょう(今回のルートの逆)。峠道は上りよりも下りの方が若干ですが走りやすかったです(前方も見えやすい)。

※注意点
県道686号の峠道は険道なので、このブログとストリートビューを見て「自分には危ないな」と感じた方は、Googleマップの[D]~[E]の区間の西側に南北に走っている「KOMAカントリークラブ」に沿った道を使ってください。現在はこちらがメイン道路になっていますので走りやすいです。

上りの急坂は足着きに余裕がないバイクだと、坂の途中で停車したら熟練者でないと咄嗟に腰をずらし足をベッタリ着けてバイクを支えられないので転倒するしかありません。角度のついた場所でバイクが寝転ぶと、起こすのに大変手間取りますし、起こす方向を間違えるとバイクが道路の上をゴリゴリ動くので傷だらけになります。