名張市方面の中でも市街地から外れた「比奈知」地域。この周辺は自然も多くバイクで走りやすいので、ちょくちょく足を運んでいます。
で、ちょくちょく走っていて気になったのが「国津神社」という名前。
Googleマップでこの地域を見てもらうと、、、比較的簡単に同じ名前の神社が6つ見つかると思います(青色の下線部分)。たぶん合祀されて呼び名が変わった神社も含めると、この周辺地域に8つは鎮座しているはず。
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たしかに地域によっては、かなり近いところに同じ名前の神社が鎮座していることはありますが、6つあるというのはレアケースではないでしょうか。
ということで、分割された神々なのか、地域勢力の誇示や権威表明のために作られたのか(私の住んでいる山城地方にはこのケース多し)わかりませんが、今回は複数ある中のひとつへ参拝に行きました。
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名張の上比奈知「國津神社」へのルート
比較的わかりやすい場所にあります。
大阪や京都からでしたら、美杉や御杖、曾爾村へツーリングする途中に立ち寄りやすい神社です。
起点はわかりやすさ重視のメガドンキ
メガドンキ名張店(Googleマップの[A])から国道422(368)号線で南へ向かいます。「下比奈知トンネル」が出てきますので通過。
トンネルを通過して「ホントにすぐ」のところに交差点があります。直進は国道422(368)号線で、左右を走るのが県道691号線。今回参拝する「國津神社」へは、交差点を右折します(Googleマップの[B])。
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カネキタ株式会社名張工場の先を左折
先ほどの交差点を右折して進むと、左手に「カネキタ株式会社」さんの名張工場が見えてきますので直進します。
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ここで注意してもらいたいのが、県道側に面している工場の側壁。鏡になっていて走っている「自分」が映ります。知らないと一瞬「横から乗り物が入ってきた!?」と感じてびっくりします(たぶん何度か車が突っ込んだんだと思います、狙っている対策)。
鏡の側壁を通過すると、すぐに信号のない三叉路が出現します。
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標識には「名張直進5km、上比奈知左1km」とあります。ここを左折して「上比奈知」方面へ。
右手には「名張川」が流れています。
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しばらく走ると右手に「カフェアートゥル」というお店が見えてきます。
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今回は前を通ったのが水曜日だったので定休でした。駐車スペースも広そうなので、バイクツーリングの途中に立ち寄りやすいお店だと思います。
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國津神社参拝
カフェを通過し道なりに進んでいきます。少し不安になる距離ですが、気にせず進んでください。
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田舎道を進んで行くと左手に「名張市消防団 比奈知分団上比奈知ポンプ庫」が登場。
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ここの向かい側が「國津神社」ですので、ここで停車。到着です(Googleマップの[C])。
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わかりやすい駐車スペースがなかったので、鳥居の外側に停めさせてもらいました。
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鳥居の手前には、御祭神があります。
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- 大己貴命(おおなむちのみこと)→大黒様
- 事代主命(ことしろぬしのみこと)→えびす様
- 蛭子命(ひるこのみこと)→戎神
- 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)→弁財天
このように書かれています。この神社はWエビス神社です。
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鳥居をくぐると左に手水舎。
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正面に拝殿があります。
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拝殿の手前には、立派な杉。
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左右には狛犬がお出迎え。
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昔ながらの落ち着いた佇まいを感じる神社です。
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日本一古い「双仏石」
ここからが國津神社のウリの部分。
拝殿でお参りした後は、正面向かって右側へ移動してください。すると『日本一古い「双仏石」』が建っています。
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左:阿弥陀如来 右:地蔵菩薩
手前には双仏石の説明もあり。
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ここで疑問。「日本一古い」ものが、なぜ無防備な状態のまま置かれているのか。有形文化財に認定されていないのか。最近では寺や神社で価値の高い仏像や石像が盗難に遭うことも多く、厳重に管理されているところが増えているのですが・・・。
文化庁よ!一刻も早く対応しないと盗難に遭って、90年くらい経過して忘れたころに海外の大きくて有名な美術館の倉庫の隅から「偶然」発見されますよ!(しかも、持ち込まれた経歴不明のまま)
市杵島姫神社参拝
日本一古い双仏石から右へ視線を移動させますと、山側に鳥居が建っています。ここが市杵島姫神社です。
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市杵島姫命は、商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、交通安全、五穀豊穣、海の神として信仰されている神様でして、『古事記』では2番目に生まれた神になっています。一般的には「弁天さん」です。
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ただですね、現地に立って感じるのは、昔から日本に根付いている「山神」とか「巨石」に対する信仰の強さ。
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あまり目立たない場所にあるので、お参りする人は少ないと思うのですが、國津神社へ参拝されたときは是非参拝してみてください。急で険しい石段を一歩一歩登って行った先に磐座(いわくら)があり、その前に祠があります。
磐座とは:「いわくら」と読みます。神が降臨された岩や石のことです。神様が宿っているので信仰の対象になっています。
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日本古来の自然を崇拝する原始信仰が今も失われず、地元の人たちの生活に馴染んでいることがわかります。
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比奈知ダムを眺めながら国道422(368)へ復帰
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國津神社を参拝してからですが、来た方向へ戻らずに進行方向へ進みます。
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すると、先に「比奈知ダム」が見えてきます。
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このルートではダムを下から見ることができます。時間のある方は、ダム手前の公園に入ってゆっくり過ごすのもおすすめです。駐車スペースも広いので初心者の方も安心して入っていきます。ただ、これはどこでも同じですが場所が公園なので、人と車の挙動には注意しておきましょう。公園へ入る手前から「いつでも止まれる」徐行が必須。
ダムを眺めながら登坂を走っていきます。少し険しいですが道幅は十分なので走りやすいです。
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上り坂を走っていくと国道へ出る標識があります。
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T字路を左折すると名張市街へ戻ります。右折すると美杉や御杖方面。ツーリングの往路でも復路でも立ち寄れる場所ですので、気軽に参拝してみてください。