京都ツーリングで人気のある丹後。京都府南部や京都市内から丹後方面へ向かってツーリングを計画すると国道9号線を選ぶことになります。125cc以上なら京都縦貫自動車道を使うこともできますが、原2では下道しか選択できません。そこで問題になってくるのが9号線の渋滞です。
10年くらい前は渋滞も通勤時間帯くらいだったのですが、近年は状況が変わってきたように感じます。特に、老ノ坂峠を越えて王子の交差点の少し先から亀岡~八木~園部手前まで通勤時間は渋滞確実。お昼間も夕方も常に車がトロトロ運転。追い打ちをかけるように信号も多いため、ストップ&ゴーの繰り返しになりツーリングを楽しめる区間ではなくなります。
そのため最近は、この区間を通って丹後半島や城崎、豊岡、鳥取方面へ行くのを躊躇していました。しかし去年、原付二種を購入したことでモンキー125とZ125PROで鳥取や大山や蒜山、丹後半島にもツーリングしたいと再び考えるようになり、今回は何とかして国道9号線の渋滞区間を回避する「抜け道」はないのか探索に出掛けました。
国道9号線【王子~下矢田】抜け道探索 by GoogleMap
今回の探索は2021年7月23日、東京オリンピックに関連して4連休となった2日目に走りました。
気温は朝から32℃。10時頃には35℃になり、11:30頃には37℃へ。熱中症になりやすい危険な気温の中、国道9号線の渋滞を何とか回避するべく抜け道探索してみたレポートです。
※このレポートでは、国道9号線【王子~下矢田】区間の渋滞回避を目的に抜け道探索しています。Googleマップの[A]~[E]の手前までが今回の内容です。【下矢田~園部】区間の渋滞回避ルート探索については、下のブログをご覧ください。
京都北丹方面ツーリングを快適に!国道9号線【下矢田~園部】抜け道探索
京都府南部の木津川市から国道1号線へ
Googleマップの[A]地点、木津川市を出発し府道22号線(木津八幡線)で北へ向かいます。時刻は8:00でした。
22号線を進み「祝園駅前(ほうそのえきまえ)」交差点を左折。先にある「役場前」交差点を右折して「山手幹線」で北へ向かいます。
山手幹線は新しい道なのでかなり整備されています。ただ、ここを走る車は比較的飛ばす人が多いため、原2で走行するときは左側車線キープで進みましょう。
山手幹線を進むと池の多い地区へ入ります。
写真は「下狛新池」という池です。この池のほかに、周辺には6つほどの池があります。また、近くには陸上自衛隊もあります。
山手幹線を進むと一時的に片側一車線の上り坂になります。
山を削って作られたバイパスなので、道の両側には山の一部が残っています。このような道路を道なりに進むと「多々羅地区」の交差点が出てきます。
前に見える建物は、同志社大学京田辺キャンパスです。同志社大学の前を直進すると京田辺を通過し「薪」地区へ入ります。この辺りは「一休寺」が有名です。
一休さんが晩年に過ごしたと言われています。一休納豆も有名です。
山手幹線を進むと、下の写真のような標識が出てきます。地区は「大住」です。今回は国道1号線から一文橋を経由して探索しようと考えていましたので右折します。直進しても国道1号線へ出られるのですが、若干遠回りになるので右折です。
右折して直進すると下り坂になります。下りきった先に交差点がありますので左折し、明治京都工場方面へ向かいます。
京奈和自動車道の高架をくぐる、と明治の京都工場が見えてきます。
工場を右手に見ながら進むと「流れ橋」の標識が出てきますので、直進して「八幡」方面へ進みます。
この辺りは工場や物流拠点が多い地域ですので、トラックが一日中走っています。
また、ライダーもツーリングに良く使う道でもあります。
「八幡上津屋」の交差点で国道1号線と合流します。京都方面へ向かうため右折します。すると上を走る「第二京阪道路」の高架下に出てきます。
高架下は日陰なので、かなり涼しく感じます。
直進し川を渡ったすぐのところを左折しても良いですし、そのまま直進して久御山JCTのところで左折しても構いませんが、昔からある1本西側の国道1号線へ入って北へ向かいます。
横大路から一文橋経由で国道9号線近くを目指す
国道1号線を京都市内方面へ進むと宇治川大橋を渡ります。渡って一つ目の大きな交差が「横大路」です。東西には「外環状線」が走っています。
この交差点を左折して、国道171号線(通称「イナイチ」)へ向かいます。注意しないといけないのが、171号線を跨ぐときです。西行には2車線あるのですが、左車線が「直進と左折」で、右車線は「右折専用レーン」になっています。今回は直進したいので左車線をキープして進みます。
171号線を跨ぐと道の両側にお店がありますので、左折や右折する車やバイク、横断する歩行者や自転車に気をつけて通過しましょう。
市街地を直進すると「一文橋」の交差点が出てきます。ここを右折します。
右折して進むと府道67号線と府道203号線の重複区間が出てきます。
生活道なので飛び出しに注意しながら進みましょう。しばらく進むと左手に「向日町郵便局」が出てきますので、ここの交差点を左折します。
左折すると完全に生活道(府道205号線)になります。
府道205号線を道なりに進んで行くと「竹の里本通り」へ出る交差点に行きつきます。ここを左折して「竹の里本通り」に入って西へ向かいます。
ここの地点から国道9号線へ出られるのですが、今回はあえて抜け道探索なので、ちょっと違った道へ入ってみることにしました。
竹の里本通りから府道733号線で逢坂峠越を試す
竹の里本通りを直進すると、府道10号線を示す標識が出てきます。
左下へ向かう矢印が府道10号線です。ここへ入ります。入るとヤマト運輸があり、その前を通過するとこんな景色になります。
道なりに進みます。すると「宇ノ山」の交差点が登場します。この交差点を右折します。
すると目の前に山が見えてきます。この山をこれから越えようとしています。
道なりに進みます。すると左右に分かれる交差点が出てきます。「灰方」の交差点です。ここを左折します。
さらに道なりに進むとT字路に行きつきます。ここを右折します。
これで完璧に府道733号線に入りました。後は一本道なので進みますと、縦貫自動車道の下をくぐるように進めます。
自動車道の下をくぐって進むと、二つに分かれる道が出てきます。右側を選びます。「ブランシュ」というフランス料理のお店の看板が目印です。
さて、ここからが今回の抜け道探索ツーリングの1つ目です。進んでいくと、ドンドン道路状況が変わります。まずは1.5車線くらいの道になります。良くある府道です。
そのまま進むと、片側が山、もう片側は田畑という状況です。これも郊外にありがちな状態です。
集落が出てきました。家の間を走っていく感じです。
そのまま進むと、、、かなり荒れた状態に変化します。道の両端は落ち葉でいっぱいです。寄りすぎるとスベリそうです。
鬱蒼とした峠道になってきました。
カードレールのないコーナーも登場です。ただ、道幅はあるので安心して走れます。
倒木と落ち葉が目を引きます。大雨の後は土砂が流れ出てきそうなポイントです。ちなみに左側にはガードレールはありますが、その先は崖です。
一気に道幅が狭くなりました。バイク同士でないと離合できないでしょう。路面も荒れていますし、山側には落石防止用のネットがかかっています。
少し状況が良くなりました。
でも、ここからが、とても厳しい峠道になります。写真ではわかりづらいですが、めちゃくちゃな急坂です。プラス、ヘアピンコーナー。道の両サイドはコケですべりやすく落ち葉もいっぱい。
道路がアスファルトではなく、コンクリートの凸凹ありになりました。グリップしづらい。
ここも写真ではわかりづらいですが、急な上り坂で右へのヘアピンになっています。モンキー125もZ125PROも1速で走行です。
急な坂とヘアピンを5つくらい抜けると「逢坂峠(おおさかとうげ)」に出てきます。ここが府道733号線の頂上部分です。
逢坂峠を過ぎると下りになります。路面も少しマシになってきます。
道幅は狭いですが、峠の手前のように急坂やヘアピンがないので、かなり走りやすく感じます。
倒木もありますが、定期的に車が入ってきている雰囲気があります。
大阪へ近づくにつれて路面状態が整ってきます。
かなり山を下ってきました。荒れた雰囲気も少なくなっています。
山を抜けて出てきました。空が青いです。
油断すると、最後にもう一度、荒れた路面に遭遇します。対向車がいない場合は道の真ん中を走るのがおすすめです。左端は土と葉っぱが積もっています。
厳しい部分を抜けて視界が広がると、右手に関西電力の変電所が出てきます。
変電所前を進むと、大阪府へ入ります。
大阪府へ入ると、これまでとは違って格段に走りやすくなりました。
ここまでと同じ府道733号線とは思えません。関電の変電所へのメインルートが大阪側からなんだろうなと思います。
このまま進んで府道6号線との合流を目指します。
Googleマップの[D]のポイントが、府道6号線との合流場所です。大阪方面から亀岡へ向かって走ってきています。この交差点ですが、なかなか印象的なポイントです。
交差点を右折して府道6号線で亀岡を目指します。
快走路です。ただしトラックも多いので気を付けましょう。
右手に「年谷川」を見ながら快走します。
かなり亀岡へ近づいてきました。
直進して右手に「うなー」という名前の「うなぎ専門店」が見えたら、交差点を右折します。
右折して、住宅街の中を進みます。
一つ目の四差路が出てきたら左折します。左折して住宅の中を進むと、突然目の前に「鳥居」が出現します。
一瞬、躊躇しました。住宅地に開発される前は、この辺りに神社があったのかもしれません。
もしくは、この辺りの山そのものが「三輪山」のように御神体だったのかもしれません。進入禁止の標識は見当たらないので進みます。
直進なので鳥居の間を通過します。向かって右側の柱がセンターラインの役目になっている気がしますが、定かではありません。
鳥居を通過して進むと国道9号線に出る交差点へ到着。
今回は「下矢田」交差点よりも一つ京都寄りにある交差点へ出てきました。このまま直進するとJR亀岡駅、京セラスタジアム、イオンへ行けます。
今回の探索の結論
国道9号線「老ノ坂」寄り渋滞箇所【王子~下矢田】の回避ルートを探索しました。
大原野から府道733号線で逢坂峠を越えるルートを試してみましたが、結論から申し上げますと距離のわりに峠なので時間がかかるということです。
さらに急な坂とヘアピンの連続。荒れた路面と狭い道幅の状態を考えると大型バイクでの通行はやめておいた方が良いでしょう。125ccでも対向からジムニーより大きな車が来ると離合が大変です。お互いの意思疎通が大切な場面になります。オレ様運転の人が相手だと、いつまで経っても進めない可能性もあります。
ということで、こういった酷道・腐道っぽい場所や林道が好きな方は別ですが、渋滞回避に活用するには少しきびしいルートだということが実際に走ってみてわかりました。
ツーリングマップルやGoogleストリートビューだけ見ていると「けっこう行けそう」に見えますが、実際に走行するとおすすめできないルートだと言い切れます。決してラクに楽しく回避できるルートではありません。
また、バイク初心者の方は進入しない方が良いと思います。フランス料理のお店を越えてしまうと、途中で引き返したくなってもUターンできる場所がありません。入ったら最後、大阪側へ抜けるしかないと考えておきましょう。
後半は『国道9号線【下矢田~園部】抜け道探索』でご覧いただけます。