原付二種に乗っていると自動車専用道路は使えません(基本NG)。そのため、簡単に短い時間で快適に走れる田舎道ツーリングへ出掛けるのは意外に難しい。
そこで今回は、京都府南部木津川市周辺から、信号が少なく、車も多くなく、渋滞も少なく、険道林道農道を一気に楽しめるツーリングルートを紹介します。
関西の走れる田舎道ツーリングルート by GoogleMap
険道林道農道を一気に楽しめる地域というと三重県です。田に畑、山に湖、そして東か南へ向かえば海。バイクが楽しめる場所を全部持っています。
この日は6月末だというのに気温が35℃という真夏日でした。
木津川を見ると空が夏っぽい表情をしております。
こんな暑い日でも、自分達以外に走っている人を見ると「おかしい人は他にもいるな」と勇気づけられます。
大型バイクも楽しめる広域農道
Googleマップの[A]~[B]
この区間は、原2トリップで何度も登場する「伊賀コリドールロード(広域農道)」です。
伊賀コリドールロードを走っているときですが、東の方角に注意して走ってみてください。場所によって青山高原に建設されている風力発電の風車が並んでいるのを観測できます。
かなり長い区間、信号の無いまま走れますので、大型バイクも楽しめます。
当然、バイク初心者の方も安心して楽しめる区間です。
険しい県道で自然を五感で楽しむ
Googleマップの[B]~[C]
この区間は三重県道693号線です。
県道693号線は、かなり整備が中途半端な状態の道です。
というのも、途中までは広域農道のように二車線で路面も整備され、大変走りやすいルートとなっています。
しかし、走りやすいのは「名張サウスカントリー倶楽部」まで。
「名張サウスカントリー倶楽部」を越えると、まさに3桁県道の雰囲気全開。
Googleマップの[C]へ近づくにつれ「険しい県道」に様変わりしていきます。
ガードレールの無いまわりこんだコーナーを下っていきます。まさに険道の醍醐味。
こうした険しい県道は、一般的には「利用者が少ない」ものですが、県道693号線に関しては険しい県道部分も、近くの介護施設の送迎マイクロバスや地元の方の移動に利用されています。
対向からやってくる車はバイクは見えるのですが、数カ所回り込んでいるコーナーがあり、その部分はかなり減速しながら対向車を注意深く確認する必要があります。基本、対向車がやってきたときは、広めの場所を選んで無理せず一旦停止し、お互いに配慮しながら離合するように心がけましょう。
無理に突っ込んでも、良い結果になりません。これは昔から言われていることですが、ツーリングへ行った場合、地元の道は「走らせてもらっている」という意識を持つことが大切です。
湖を眺めながら観光快走
Googleマップの[C]~[D]
険しい県道から国道422号線へ出て北へ向かいます。
ここからは観光バスも快走できるルートに様変わりします。本当に、この区間の手前の険しい県道が噓のような整備状況です。
また、国道を北へ向かって走行すると、左手に「ひなち湖」が見渡せます。
ところどころ左手に休憩場所がありますので、停車して展望を楽しむこともできます。
バイク初心者の方なら、険しい県道での疲れを展望公園で落としておかれると良いですね。
山越えを実感できる急坂+林道走行
Googleマップの[D]~[E]
国道から林道へ入って急坂の山道で山越えします。
この区間は林道なので、地元の軽トラと遭遇することがあります。道幅はあるので離合は難しくありませんが、なんせ急坂なので停まると次ぎの発進に苦戦します(坂道発進)。できるだけ停車しなくてすむように走りましょう。
ちなみにモンキー125(4速)では、1速か2速で急坂を上っていきます。Z125PROは2速か3速のようです。
低速走行を要求されますので、バイク初心者の方にとってはアクセル操作の練習になる区間です。
県道だけど快走区間でコーナーを楽しむ
Googleマップの[E]~[F]
林道を通って山越えが終わると、再び県道へ出ます。この県道は三重県道692号線です。
大型バイクの方は、ついついアクセルを開けてしまう場所ですので、抑え気味で走ってください。
さいごに
6月末の真夏日の中、関西の田舎道ツーリングをしてきました。
これだけ暑いと、できるだけ走り続けたいのが本音です。
今回のルートなら、渋滞になる区間もほとんどありません(夕方の国道163号線は危険)ので、夏も快適に走れると思います。
7月、8月に走りたいけれど、暑いので困ったなというときに走ってみてください。