今回は、バイク初心者の方が不安なく楽しめるツーリングの距離の目安を実体験から考察してみました。同時に、丁度いいくらいの京都府南部から行けるおすすめコースも紹介します。ぜひこのコースで実体験して自分の走れる目安を確かめて見てください。
バイク初心者ツーリングの距離
バイク初心者の方がソロやマスでツーリングへ出掛けられるとき、これは自分も経験しているので理解できますが「思ったよりも遠出の計画になっている」ということがあります。あっちもこっちも行きたくなるのがバイクなので仕方ないのですが、距離を間違えると余裕がなくなり事故の原因になることもあります。
また、時間的な余裕がなくなると(日が暮れてくると)アクセルを開け気味で走り出すので景色を楽しむこともできなくなり、体力的にも精神的にも「なんだか疲れに行っただけ」ということにもなりかねません。
下道ツーリングコースの場合
バイク初心者の方が下道で日帰りツーリングする場合ですが、理想的なのは全行程で100km~180kmくらいです。片道にすると50km~90kmくらいがベストということです。
これくらいの距離だと計画しているときは「近い」と感じますが、実際に走ると快走できない区間もあるので意外に時間が掛かってしまい「丁度いい」くらいに感じます。
また、計画するときですがこれまでの経験から申し上げるなら、下道の平均速度は25km/h~30km/hで計算するのが理想的です。
「でも、50km/h制限の道だったら、2倍は走れるよね?」という意見もあると思いますが、ツーリングに出掛けてから帰宅するまで、一度も止まらないことはありませんよね?休憩することもあれば、給油することもあります。
こうした「止まっている時間」「前に車やトラックが走っていて思うように進めない時間」を考慮すると、先ほどの「25km/h~30km/h」というのが現実的だと私は考えています。
ちなみに私は、原付二種でツーリングで出掛ける時の所要時間は「25km/h」で計算しています。これまで、この計算で大きく外れたことはありませんので、それなりに経験から信憑性のある数字だと思っています。
高速道路を使ったコースの場合
高速道路を使って遠出する場合ですと、少し距離が変わってきます。理想的なのは全行程で200km~320kmくらいです。
昔に一度だけ日帰りで高速と下道を使ってトータル420kmほど走りましたがヘトヘトでした。正直、帰り道は楽しさなんてありません。ですので、楽しめる距離というと300kmくらいが限界だと思います。
高速道路(自動車専用道路)の平均速度ですが、50km/h~65km/hで計算するのが理想的です。一般的に考えると高速道路は80km/h~100km/hで走行しますので、もっと走れる気もしますが下道と同じでSAやPAに入って休憩する時間も含めて考えておかないといけません。
初心者の方に守ってほしい休憩タイミング
自分を偉そうなことは言えませんが、バイクって走っているといつまでも進めてしまうものです。でも、休憩をしないと集中力も低下しますし、判断力も落ちてきます。
これ、バイクで走るときには想像以上に大きなリスクとなります。だって、何かあると転倒して最低でもケガしますから(カラダもバイクも)。
そこで、どれだけカラダが元気でも60分~90分に一度は休憩してもらいたいです。休憩もバイクに跨ったままというのは落ち着きませんので、エンジンを切ってバイクから降りることが大切。
最近はコンビニが増えましたし、道の駅もありますので、休憩するのは簡単になってきました。もし、コンビニや道の駅がない場所でも、車はハイキングの人の邪魔にならない道の端にバイクを停めて休憩。
これだけでかなり気持ちも体力も集中力も回復します。そして、安全運転できることにつながります。
限界を感じたら戻る勇気を
ソロで走っていると、体力や時間制限で限界を感じることがあります。こういう場合、無理して目的地を目指すと、たいていは良くないことに遭遇します(経験談)。
気持ちも焦っているし、走っているときに「目が三角」になっている可能性が高いから。
こういうときは「もうちょっと走りたかったなぁ~」という思いを持って、次への楽しみを得たと考えて戻る勇気を持ちましょう。
急がなくても、これから走ることはできます。でも、万が一でも無理して大きな事故に遭うと、楽しく走ることができなくなることもあり得ます。
長く楽しむためにも「限界を感じたら戻る」のがベスト。そして「家を出てから到着する」までがツーリングだと覚えておいてほしいです。
初心者の方におすすめの京都府南部ツーリングコース by GoogleMap
梅雨明けした翌日の2021年7月18日(日)に、Z125PROとモンキー125の二台で日帰りコースにぴったりな距離の90kmを走ってきましたので紹介します。バイク初心者の方は参考にして楽しんでいただければ幸いです。
国道163号線を西から東へ
木津川市の家を出て東へ進み国道24号線方面へ向かいます。下の写真に見える交差点ですが、左右に走っているのが国道24号線です。
今回は国道163号線からのコースなので、写真の交差点を直進し坂を上がってきます。直進すると左手にコンビニが見えます。標識に従って左折し国道163号線へ進みます。左折して進むと、整備された道が出てきます。
道なりに進むと国道163号線に出るT字路の標識が出てきます。
前に見える大きな橋を渡ります。下に流れているのは木津川です。
T字路に差し掛かったら和束方面へ向かいますので右折します。右折したところから振り返ると、先ほど渡った大きな橋がこんな風に見えます。
これから直進する国道163号線は、こんな風景です。
かなり良い天気です。この写真を撮ったのが8:15。気温も27℃くらいでした。これから気温が上昇しそうですが、今はまだ快適です。
府道5号線で和束町へ
国道163号線を直進すると、加茂よりも西側で法面復旧工事が行われています。おそらく1年くらいやっている工事かと思います。看板を見ると工事期間が「令和3年8月11日至」と記されていましたので、延長がなければやっと片側通行区間がなくなります。
工事区間を過ぎて進むと、和束町へ向かう府道5号線の標識が出てきます。
標識に従って左折します。左折すると国道307号線へ出るまでは一本道なので迷うことはありません。ゆっくりと和束の自然を楽しみながら走行しましょう。
府道5号線を進むと、急に空の様子が変わってきました。ちょっと前まで快晴だったのに、いきなり曇り空になってきました。
曇り空の区間を進むと、少しだけ空が明るくなりました。さすが山深い和束町です。コロコロと変化します。
明るくなったのでホッとしていたら、また曇り空が出てきました。数キロ走っただけで変わっています。かなり不安定な空模様です。
国道307号線へ近づいてきました。山を越えたので晴れ間が出ているかと思っていたのですが薄曇りです。道の端を見ると湿っているところがありましたので、朝方は小雨が降っていたのかもしれません。
「茶源郷入り口」の交差点で国道307号線で信楽方面へ
府道5号線と国道307号線との交差点です。
この辺りも曇っています。でも、降りそうな感じもなかったので右折して信楽方面へ。
というのも、本当は今回の日帰りツーリングコースは、次のような計画をして出発しました。
木津川市→加茂→和束→信楽→水口→日野→永源寺→亀山→伊賀→笠置→加茂→木津川市
実はトータル200km弱の行程を考えて出発していました。しかし、右折して信楽方面へ進むと・・・小雨がパラパラ。途中で止まってスマホで雨雲レーダーを見ると、これから向かう方向へ赤と黄色に表示された雨雲が迫っていました。
Googleマップの[B]まで進んで少し考え、これは絶対に途中で雨に会うということで、急遽来た道を戻ることにしました。
雨天走行は嫌いではないですし、苦手でもないのですが、雨装備を持ってこなかったのでルート変更です。こういう臨機応変な変更も初心者の方は思い切ってやってもらいたいと思います。大切なのは「楽しんで走って無事に帰れること」だと思います。
国道307号線を西へ戻る
[B]地点から来た道を戻って西へ向かいます。このとき、対向車線をバイクが雨雲の方向へ進んでいきました。1台2台ではなく、5台6台と進んできます。でも、みなさんカッパはなし。雨でも進めるガッツをお持ちのようで「すごいなぁ」と感心。
ちなみに、西へ向かって進む空模様は、こんな感じに快晴です。山が近いところは本当にちょっとの距離の差で天気がガラッと変わります。
国道307号線を西へ向かって進むことにしたので、途中の「朝宮」地区にある「アルピナ」へ立ち寄ってコーヒーブレイクをしようということになりました(Googleマップの[C]地点)。お店の看板が見えてきたので駐車スペースへバイクを入れたのですが・・・なんと「CLOSE」の文字が。
えっ?確か営業時間は8:00からだったと思っていたのですが閉まってました。家に帰ってからインターネットで調べると、10:00からに変わっていたようです。表の看板は8:00からと書かれたまま。
CLOSEだったので仕方なく、そのまま国道307号線を西へ進みます。
307号線を快走します。後方にZ125PROが走ってます。
昔は狭くて走りづらかった峠道「裏白地区」は、整備されてかなり走りやすく変わっています。
アップダウンはきついですが、すれ違いで困ることはなくなっています。旧道は離合が難しい箇所がありましたので、かなり便利になっています(旧道も残っていますので走れます)。
整備された奥山田バイパスを進むと、宇治田原町へ入ります。
久しぶりに宇治田原町を通過
宇治田原の道路事情ですが、奥山田辺りは整備されていますが、奥山田よりも西側(城陽市、宇治市側)は昔とあまり変わりません。
昔ながらの国道307号線を進みます。この区間で困るのが「休憩できるポイントがあまりない」ということ。コンビニしかありません。
走り出してから一度も休憩していないので、止まるだけですがローソンへ。
ほんのちょっとだけ止まって再び出発。しばらく進んで府道62号線(宇治木屋線)の交差点「郷之口下町」で左折します。
左折して直進します。この辺り、雨雲は全く見当たりません。快晴です。
気温もグングンと高くなっています。たぶん30℃を超えています。
国道24号線で快走!
国道307号線を進んで行くと、国道24号線の南方面へ出られる道があります。府道70号線(上狛城陽線)です。
抜け道的に使える道路です。
こんな感じになっています。車の量も少ないので一時的ですが快走できます。
Z125PROがゴキゲンに走っていきましたので、追いかけてみました。
南谷川を渡って直ぐの交差点を右折すると、国道24号線に合流できます。
国道24号線で出たら左折し、南へ向かって走ります。
右手に木津川が見えます。
この辺りの国道24号線は、土手の上に道があるような作りなので見晴らしがとても良い場所です。前方の障害物もほとんどないので、先の方まで見えて快適です。
南東方面(左)に少し雲が多いですが、雨が降りそうな気配は全くありません。
太陽が眩しいくらいです。
上狛地区へ入りました。この辺りは慢性的に渋滞します。左からの飛び出しもありますので注意して通過しましょう。
道路沿いに年季の入った倉庫があります。どの看板が今も電話してつながるのでしょう。謎な場所です。また、ありがたい聖書の言葉も2つあります。
国道163号線へ再び
上狛を進むと国道163号線への標識が出てきます。
標識に従って左折します。
めちゃくちゃ快晴です。信楽の雨雲が信じられない状態です。
高架をくぐって163号線を加茂方面へ進みます。右手に木津川を見ながら進みます。
ここから見てもわかりますが、写真の左側に見える山の向こうに暗い雲が増えています。南から雨雲が伊賀方面へ向かっているのでしょう。
そんなことを考えながら、163号線沿いに10:00からOPENしているカフェがあるので立ち寄ろうとしたのですが、なんとここもCLOSE。う~ん、みんな営業時間変えすぎです。
いつものカフェで遅めのモーニング
2軒ともフラれてしまったので、いつものカフェへ向かいました。
10:30でしたので、遅めのモーニングをいただきました。
休日の10:30頃は他にお客さんもなく、かなり落ち着いた時間を過ごせました。
気温30℃超えの中を帰宅
ゆっくりとモーニングを食べてから出発。帰宅途中でガソリンのメーターがチカチカしたので給油してから帰宅。
なんと、今回はZ125PROもモンキー125も、これまでにない驚異の燃費を叩き出しました。
燃費の話は『125ccバイクのオイル交換頻度とおすすめOILを紹介します』の中で確認できます。
上のブログでも書いていますが、驚異の燃費はオイルかなと思います。これくらいしか原因が思いついてません。
11:30に帰宅してモンキー125のメーターを撮影しました。
約97kmということで、日帰りにぴったりな距離です。時間にしても、8:00に出発して11:30に帰宅していますので3時間30分。ゆっくり出発しても焦らずに走って帰ってこれるくらいの距離です。
京都府南部在住の方はもちろん、大阪東部や奈良北部在住のバイク初心者の方におすすめのコースですので、バイクに慣れるまではグルグルと回って楽しんでいただければうれしいです。